2019年冬麗戦予選
特待生へのお題「年末の満員電車」で一句
1位 中田喜子
連覇のさきぶれ 沸き立つ初電車
(読み手の経験を思い出させる句)
2位 ミッツ・マングローブ
吊り革の師走 遠心力に耐え
(追体験させる句 見事な破調)
3位 千原ジュニア
ヘビメタの 担ぐギターと 破魔矢かな
(言葉選び、ギターと破魔矢の対比が良い。
意外性、ひょうひょうとした句)
4位 Kis-My-Ft2 千賀建永
犬一人 霞が関は 大晦日
(俳句では「の」が常套ですが、今回の「は」は強調の「は」)
5位 立川志らく
働くと 書くだけの為 日記買う
↓(「日記買う」はポジティブな季語)
働くと 書く為だけの 日記買う
6位 岩永徹也
雲明かり 辿り夜汽車は 寝床へと
↓(寝床とは車庫の意 寝床が詩的でない)
雪明かり 辿り夜汽車は 眠りへと
7位 松岡充
地下鉄を 這い出吸いたる 冬銀河
↓(吸いぬ→今吸いました 吸わん→吸いましょう
動詞は的確な位置に)
地下鉄を 這い出て 冬銀河 吸い込む
(地下鉄を 這い出で 冬銀河 吸い込む
にした方が個人的には良いのでは?と思いました)
8位 NONSTYLE 石田明
電車吐きたる 人人人人人(ととととと) 年の果て
↓(問題点は2つ ルビを打つのは野暮 連呼する言葉を変える)
年の果て 電車は人を 吐く吐く吐く
次回はいよいよ「冬麗戦本線」です。
1月3日が楽しみでなりません。
でも、夏井いつき先生!お疲れなのでしょうか?
いつもの覇気がなかったような…。
凡人には想像不可な劇的添削をお願いします。
0 件のコメント:
コメントを投稿