2013年7月21日日曜日

「山と空」 金子みすゞ

週刊ニュース新書 あとがき より

本当のものに触ってみたく為った様な気がして・・・。
と前置きされた 田勢康弘氏が探して下さったのは
金子みすゞの詩 でした。


「山と空」   金子みすゞ

もしも お山が 硝子だったら、
わたしも 東京が見られましょうに。

ー お汽車で 
 行った、
 兄さんのように。

もしも お空が 硝子だったら
わたしも 神さまが 見られましょうに。

ー 天使に 
 なった、
 妹のように。


田勢康弘氏 曰く 

「今でも大変ファンが多い金子みすゞですけども 
 どこかに 死と言うものが 必ず つきまとっています。
 生きておられれば 今年 110歳だとか・・・。」


私が 初めて 金子みすゞを知ったのは 
本屋さんで平済みにされていた 詩集をめくった時でした。

あまりの悲しみに 詩集を読み続ける事ができませんでした。
涙が零れ落ちてきたのです。

普段 感情移入は その様な場所ではしないのですが
あの時ばかりは 抑えきれない感情に支配されてしまいました。

亡き母と通じる所がある様な気がして・・・。
今でも 詩集を開く度 涙している私がいます。

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