秋の夜タオルケットを抱きしめて
雲光る双雲と悠輔出会う
うまくいかない時こそチャンス秋意かな
蚯蚓鳴く存在価値我にあるや
石よりも強きもの無し秋の空
□NHK短歌 テーマ「カラオケ」
選者 栗木京子 レギュラー 元髙克樹 矢花黎 司会 小沢一敬
■冒頭の短歌
水底(みなそこ)の魚になりつつ唄ひをり真夏の午後のカラオケボックス
栗木京子
■短歌侍への道
歌の中に2人以上の登場人物を入れてほしい
関係性が滲み出ると歌に奥行きが生まれる
短歌は1人称の文芸
相手のことを詠めば自分と相手がいることになる
相手のことは直接言う必要はない
気配や描写で登場人物が複数いることを伝える
■例歌
カラオケの前奏のとき少しだけした雑談も覚えていよう
榊原紘
■Lesson1
歌の中に2人以上の登場人物を入れる
■Lesson2
視聴者のエピソードを短歌に
実践
視聴者のエピソードを元に短歌を作る。
カラオケでいつもの曲を大合唱失恋忘れ帰路に鼻歌
本髙克樹
励まされ気分が晴れた店先で夜風に揺れるカラオケの旗
矢花黎 添削
励まされエコーを浴びた店先で夜風に揺れるカラオケの旗
こんな日に集まってくれてありがとうこの歌聴いたら元気出すから
小沢一敬 添削
灰色の日に来てくれてありがとうこの歌聴いたら元気出すから
■入選歌紹介 テーマ カラオケ
カラオケで曲を入れないあの人はマイクを持ってハモリ続ける
愛知県犬山市 紅紫あやめ
わたしからわたしを放つ二時間のトリップとしてひとりカラオケ
石川県金沢市 塩本抄
先方へ謝罪に向かう社用車で課長が始めたカラオケ大会
千葉県我孫子市 森屋たもん
サビだけを歌いこの曲さがしてと懐メロ知らぬ孫を困らす
東京都練馬区 粕谷由美子
カラオケにギター持参し歌わずに間奏を弾く息子の奥さん
埼玉県鴻巣市 三浦忠裕
💮聞いてない歌にもヤンヤと拍手する大人のルール学ぶカラオケ
京都府京都市 稲田新吾
■Lesson3
出演者のエピソードを短歌に
ふたりの関係性が伝わるように
昔から憧れていた歌声に少しは今夜追いつけたのかな
小沢一敬 添削
五歳から憧れていた歌声に二十歳の今夜追いつけたのかな
二十年近くで聴いた歌声に誉めてもらえた記念日は今日
矢花黎 添削
二十年そばで聴いてた歌声に誉めてもらえた記念日は今日
久々のカラオケで得た採点は「昔と今じゃ別人」だった
本髙克樹 添削
カラオケで得た達人の採点は「昔と今じゃ別人」だった
■短歌対決!
高校生最後の夜にカラオケで円陣を組みヘッドバンギング
本髙克樹 添削
高校生最後の夜のカラオケは円陣を組みヘッドバンギング
(ヘッドバンギング (英: head-banging) とは主にロック、
ヘヴィメタル、ハードコアなどのギグ、ライヴコンサートで
見られる共鳴的動作の一つ。
リズムに合わせて、頭を激しく上下に振る動作である。
しばしば略してヘドバンとも呼ばれる。)
ライブ前横の楽屋から響いてる緑の彼の一人カラオケ
矢花黎 添削
ライブ前横の部屋から忍びこむ緑の彼の一人カラオケ
サビ前で視線を外し声を下げエリーを別の名前で歌う
小沢一敬
■復習侍
今回の学び 細やかな描写
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