実力を超えた期待を葉月かな
妄想という究極の娯楽あり(無季語)
根拠なき自信を持ちて菊日和
感性が豊かにならん二日月
秋日照スタグフレーション打つ手なし
NHK俳句 兼題「花野」
選者 井上弘美 ゲスト 桃沢健輔 司会 武井壮
冒頭の俳句
サハリンの尖(さき)見えてゐる夕花野 井上弘美
俳句ナビ 花野
花園 花畑 花園との違い。
数種類の花が咲いてゐるか❓
人工的に作られたものか❓で区別する。
入選九句 兼題「花野」
💮カルデラの湖を一周花野道 田中耕泉
花野ゆく名もなき人になりにゆく 小林麻子
花野よりドローン飛ばす測量士 榧野(かやの)実
百坊の跡は花野となりにけり 中島正則
湖を抱き湖よりしづかなる花野 円堂実花(みか)
行くほどに花の繰り出す花野かな 村田一広
③花野原振る手のあれば振り返し 古川稚佳子
②大花野むかし遊覧飛行場 杉山満
トンネルの貨車の残響大花野 齊藤千哲(せんてつ)
俳句ナビ 添削コーナー
ナビゲーションポイント
無駄な名詞を省いてスッキリ詠む
花野行き鈍行列車吾ひとり
添削(説明をなくす。)
花野へと向かふ鈍行吾ひとり
エールフランス花野の端(は)より飛び立ちぬ
添削(動詞を使って動きを出す。的確な言葉を選択。)
エールフランス花野をかすめ飛び立ちぬ
この恋を埋(う)める地としてこの花野
添削(主語を際立たせる。説明を省く。)
この恋をうづめむとしてこの花野
大花野水のたまりに吾(あ)と雲と
添削(着地を決める。)
大花野吾(われ)と雲ゐるにはたづみ(潦にわたずみ)
花野風揺れるも留まるリフトかな 桃沢健輔
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