藍白の見返り美人江戸の秋
スカイツリー朝顔市を見守らん
空高し都電と夕日隅田川
江戸の秋十間橋から電波塔
雨月(うげつ)とて日々色変えて見守りて
プレバト纏め 2022年9月22日
47都道府県ふるさと戦
■茨木県 霞ケ浦の鉄道
1位 村上健志
秋夕焼へ音失っていく列車
(「へ」が見事 静けさも表現している)
2位 梅沢富美男
車窓より鹿島祭りの灯のはるか
添削(鹿島祭りが季語 茨木県の鹿島神宮で9月に開催される祭)
車窓いま鹿島祭りの灯のはるか
3位 的場浩司
秋暁や湖(うみ)に童話の一頁
添削(にが散文的 詩的な情景に乏しい)
秋暁の湖や童話の一頁
鏡の国へと秋暁の一頁
4位 中田喜子
星合や長き鉄橋ひた走る
添削(星合とは七夕伝説を意味する季語)
ひた走る長き鉄橋星祭
5位 石田たくみ
水澄むや湖上の列車とシャッター音
添削(ポスターの説明だけの句)
湖を超ゆる鉄橋水澄めり
■福岡県 中洲の屋台
1位 篠田麻里子
中洲の満月ホークスの白星
添削(語順)
ホークスは白星中洲には満月
2位 立川志らく
冷酒に心の月を入れて呑む
3位 武田鉄矢
大将とこほろぎさがす屋台かな
4位 千原ジュニア
常連に席譲られし秋の夜
5位 横尾渉
豚骨の湯切り良夜のご報告
添削
豚骨のスープ良夜のご報告
豚骨の香り良夜のご報告
■大阪府 道頓堀
1位 ゆうちゃみ
街は秋写ルンですを巻く五秒
(写真との取り合わせが非常に軽やか)
2位 藤本敏史
コイン洗車抜けて秋気の御堂筋
3位 立川志らく
月夜の酔っ払い嗚呼かに道楽
添削
かに道楽見上げ月夜の酔っ払い
4位 森口瑤子
ツッコミは愛なんだって啄木鳥(けらつつき)
添削(啄木鳥は三秋の季語。目に付く色彩と、餌を採るときに木を叩く音が印象的)
ツッコミは愛か真昼のおけら鳴く
5位 松岡充
かすうどんバッテラなんぼ?浮寝鳥
添削(冬になると、雁や鴨が水面に浮かんだまま眠っている姿を見かけますが、
水鳥のこうした習性を「浮寝鳥」、「浮寝の鳥」といい、冬の季語)
浮寝鳥ふえてバッテラかすうどん
6位 犬山紙子
お釣り百万円龍淵に潜む
添削(春分の頃の「龍天に昇る」に対応するが、同様に秋分の頃の想像上の季語)
たけなわの秋やお釣りは「百万円!」
■福島県 磐梯吾妻レークライン
1位 千賀健永
ラジオからソウル会津は初紅葉
2位 中田喜子
秋燕レークラインの影ゆらら
添削(秋になって、南国へ渡って行く燕)
湖へ秋の燕の影走る
3位 梅沢富美男
赤べこの背なに揺られて山装ふ
添削
赤べこの背なに揺らるるごとく秋
4位 勝村政信
山粧ひ一目惚れした吾も粧ひ
添削
粧へる磐梯山に一目惚れ
5位 犬山紙子
秋色や窓ガラスから宇宙から
添削
宇宙から紅葉見えるといふ話
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