空想を重ね重ねん夜長かな
水差しに映った心風の色
セラミック愛したピカソ風爽か
草の花誰に見られることもなく
秋彼岸暑熱順化の続く日々
言葉にできない、そんな夜。
ゲスト 葵わかな 川谷絵音 井之脇海 村田紗耶香
司会 小沢一敬
■テーマ 昔の恋人を思い出したとき
交差点 旅先の店 向いのホーム
路地裏の窓 桜木町 新聞の先まで探しています
山崎まさよし「One more tima,One more chance」より
なつかしい痛みだわ
ずっと前に忘れていた
でもあなたを見たとき
時間だけ後戻りしたの
松田聖子/作詞 松本隆「SWEET MEMORIES」
懐かしさの一歩手前で
こみあげる 苦い思い出に
言葉がとても見つからないわ
竹内まりや「駅」
そうだ、君は
諦(ひずめ)みたいに揺るぎなかった。
夜中に君に現れて
心の表面を踏みしめた。
痛みと記憶が混ざって忙しい。
川谷絵音
■応援していた人が突然売れた!
がんばれ!おめでとう、
前だけ見てて、私が覚えているから
葵わかな
「そうだよね!」と心の中で
勝ち誇って、手を握りしめようとしたけど、
上手く動かすことができなかった。
井之脇海
恥だった単語を今はみんなが吐いている。
村田紗耶香
嫌いな私が顔を出した。
そんな私も呆れる私も
また私。
川谷絵音
にわか雨はとおり雨
小沢一敬
■テーマ 仕事で疲れ果てたとき
家に帰ると自分が
ボロ布みたいに疲れて
くすんでいるのが
はっきり感じられる。
桐野夏生「OUT」
体のどこかに隠れていた疲労が
汚染された血液のように
体中に巡ってくるのを覚えた。
加賀乙彦「宣告(上)」
くたくたに疲れて、
空気を抜かれたような軀(からだ)を、
ぶらぶらと無意識に駅へ運んでいる。
林芙美子「浮雲」
もうだめです。わたしの果て。
頭のなかは砂漠で、誰の言葉も届かない。
でも、これはまたなんて広々とした砂漠。
わたしのほかに誰もいない。
大の字になって横たわれば、
濡れて凍ったような星が一つ、
空に光っている。
江國香織
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