2022年2月26日土曜日

フードコートで一句

春の闇振り返れば一本の線
春はあけぼの資本主義の消した夢
人生は諸刃の剣春愁う
ひふみよに込めた思いや春の風
功徳積み煩悩消しておぼろ月

プレバト纏め 2022年2月24日
フードコートで一句

永世名人東国原のお手本!
東国原英夫
蝶は測るフードコートの奥行を
(「蝶は測る」「は」の強調が効いている。
 「を」という助詞で余韻が表現されている。
 永世名人の新たな作風に拍手。
 読者の血が浄化されていくような句と評価されました。)

永世名人への道
藤本敏史
イーゼルに凭(もた)るるメニュー春浅し
添削(「凭れる)の意味 ①人や物に自分の重さをあずける。
   ②胃がもたれる③誰かに依存する 
   というマイナスの語感を持っているので、
   ここで使うのは損である。)
イーゼルに立てかけ春のメニューたち

特待生昇格試験
北山宏光
牡丹の芽 木漏れ日と ジェラートの赤
添削(詰め込み過ぎを指摘したのは東国原英夫氏)
ジェラートの赤と牡丹の芽の赤と

1位 亜生
春夕焼ラーメン一つに箸二つ
(映像が浮かんでくる。季語を主役に立てている。
 想像させるだけの余白を持っている。)

2位 和田アキ子
春眠しフードコートの生中継
(二つの意味が読み取れる。)

3位 矢吹奈子(HKT48)
転校で友とたこ焼き春の虹
添削(「で」は諸悪の根源。季語「春の虹」は太陽の光が
   弱いころの虹であり、淡くはかない感 じがある。)
友とたこ焼き転校の日の春の虹
友とたこ焼き転校近き春の虹

4位 ハリー杉山
鳴り止まぬ真昼のベルは猫の恋
添削(表現したい内容と書かれた文字面の間に溝がある。)
恋猫めくフードコートの止まぬベル

次回のお題は「おもちゃ屋さんの雛人形」

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