2022年2月13日日曜日

ゲルニカが来た!

(月岡芳年へ)月百姿主役描かず春の波
満たせども欲望のしみ返る春
春めくや手間を楽しみ数寄凝らし
種蒔くや違ひのありて面白き
下萌や数寄を極めて数寄となす

ゲルニカが来た!ピカソ、戦争、今 より

ゲルニカへの激しい批判
建築家 ル・コルビュジェ

「『ゲルニカ』が見たのは来場者の背中ばかり
 来場者に不快感しか与えなかったからである。」

駐パリ万博バスク代表 エンリク・ウセライ
「それはゲルニカに全てに糞する
 7×3メートルのポルノに過ぎない。」

ピカソは批判に対して何も語りませんでした。
しかし後にパリがナチスに占領された時、
ドイツの大使がアトリエにやって来て
「ゲルニカを描いたのは君か?」
と、ピカソに問い質したと言います。
その時、ピカソはこう答えます。
「それを描いたのはあなただ。」

ピカソは言っています。
「絵は見る人によってはじめて生命を与えられる。
 牛は牛、馬は馬だ。
 鑑賞者は結局見たいように見れば良いのだ。」

「ゲルニカ」は見る人のその時の心の持ち方で
全く違った解釈がなされるように思います。
私は毎回、違った感想を持っています。
その時その時で受け取るものが違うんです。
次回はどんな表現に見えるのは今から楽しみでなりません。

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