2022年2月10日木曜日

篠田桃紅の言葉

老いて益々変化好まず春の潮
春の光呟く(下北)ペダル目映(まば)ゆし
アベノマスクの備蓄解消春日和
痛すぎる心にシップ春夜かな
春の闇オミクロンにもステルスが

新美の巨人たち より
シリーズ女の生き様 篠田桃紅「静」

「母というものにもならないし、妻というものにもならないし
 そういう生き方を避けているところが私なんですよ。
 だから私のつくるものは非現実なんですよ。
 非常に儚いものかも…。
 ふわーんと浮いているようなこの世に浮遊物みたいなものかも…。」

「人は結局孤独。一人。人にわかってもらおうなんて
 甘えん坊はダメ。誰にもわかりっこない。」

「女の人が一人で生きていたら、かわいそうだなんてとんでもないわよ。
 日本の男の人って本当に自惚れていると思った。」

「書は創造ではなくアレンジです。」

「例えば三本の縦の線で描く『川』という字を
 四本や五本にしてはいけないんです。
 だけど私は好きな数だけ好きなように書きたいという
 欲求があるから決まりごとの中にはいられなかった。

「引き算の美学」

「孤独というものが私の生きているかたち。すべてです。
 つくったものは私の孤独の影です。」

「日本は老いることが成熟だと思っていない。
 成し遂げて熟していくことが老いることだと私はしたいの。
 価値観をひっくり返したいの。」

「私が描いたものより何も書いていない状態が市場にいい。
 長く生きてあらゆることをした上で悟った。
 何もしない状態が悟るために、人間はあらゆることをする。」

0 件のコメント:

コメントを投稿