2022年2月16日水曜日

題「ボール」

春の月市中の山居空狭し
中潜(くぐ)り梅の香聞くや迎えつけ
春の朝庭屋一如(ていおくいちにょ)身を置きて
梅見門春をくぐりて不審庵(ふしんあん)
身をかがめ春の光へにじり口 

NHK短歌 題「ボール」
選者 佐佐木頼綱 ゲスト 本並健治 
レギュラー カン・ハンナ 司会 星野真里

冒頭の短歌
ジーターを追ひ詰めてゆく変化球(オキドキ)の震へ(ふるえ)を握りしめる手のひら
佐佐木頼綱

今回のお気に入り
(会いたい)をボールのように弾ませてこの坂道は立ち漕ぎでゆく
千葉県千葉市 小金森まき
父よりも速きボールを投げて子は明日中学へ進学をする
新潟県村上市 鈴木正芳
ラグビーもあれでボールというのだしこの水滴も雪なんだろう
奈良県奈良市 竹上言ふと
手の中のボールを軽くもてなして自由な空に挑む一球
広島県広島市 羽城裕子
転がったボールを受ける少年の瞳に映るやわらかい風
佐賀県唐津市 十音

選者のお話 スポーツと日常
伸びてくるボールに走れ車いす漕ぐ手が滑る心が滑る
岩崎満男

頼綱さんの!短歌かかって来なさい!

本並健治氏の言葉
「ミスは誰でもすること。ミスしても引きずらない。
 ミスを恐れずどんどんチャレンジしなさい。
 ボールは師匠。」

腎臓がザリザリ声を上げるともかき抱くボール風がまつわる
佐佐木頼綱
(本並健司氏は「かき抱く」がお気に召されていたようでした。)

ペナルティエリア飛び出しGK(キーパー)はミスを恐れずボールに向かう
カン・ハンナ&星野真里
添削 GK(キーパー)は本並と入れたほうが良かったのでは…?と佐佐木頼綱氏

0 件のコメント:

コメントを投稿