2021年10月6日水曜日

正岡子規のこぼれ話

澄む秋や消えることなき蟠り
爽籟(そうらい)達観致したく候
人生は苦渋とみたり秋北斗
秋旱焦燥感に煽られて
さりげない仕草でみせる秋意かな

夏井いつき俳句チャンネル
【正岡子規こぼれ話】病床で子規が見たかったものとは?

正岡子規は明治35年9月19日に亡くなっています。
明治35年5月から「病牀六尺」という文章を書き始めました。

その中のエピソード
5月26日記述
「病に寐(ふし)てより既に六、七年車に載せられて
 一年に両三度出ることも一昨年以来全く出来なくなりて
 ずんずんと変って行く東京の有様は僅かに新聞で読み
 来る人に聞くばかりのことで何を見たいと思ふても
 最早我が力に及ばなくなった。そこで自分の見た事の
 ないものでちょっと見たいと思ふ物を挙げると…。」
と、言ってリストを作っています。

正岡子規の好奇心の強さが伺えます。
この文章は亡くなる1年3か月前に記されたものです。
活動写真・自転車の競争及び曲乗・動物園の獅子及び駝鳥・
浅草水族館・浅草花屋敷の狒(ひひ)及び獺(かわうそ)・
見付の取除け跡・丸の内の楠公の像・自働電話及び紅色郵便箱・
ビアホール・女剣舞及び洋式演劇・鰕(えび)茶袴の運動会

内藤鳴雪は子規の学校の寮の舎監さんで
当時学生だった子規の弟子になった人。

妄想で考えたからこそ楽しめたのかもしれないと塾長。
コロナ磨年の現在の状況に近いものがあると正人さん。
その通りだと頷きました。

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