澄む秋や消えることなき蟠り
爽籟(そうらい)達観致したく候
人生は苦渋とみたり秋北斗
秋旱焦燥感に煽られて
さりげない仕草でみせる秋意かな
夏井いつき俳句チャンネル
【正岡子規こぼれ話】病床で子規が見たかったものとは?
正岡子規は明治35年9月19日に亡くなっています。
明治35年5月から「病牀六尺」という文章を書き始めました。
その中のエピソード
5月26日記述
「病に寐(ふし)てより既に六、七年車に載せられて
一年に両三度出ることも一昨年以来全く出来なくなりて
ずんずんと変って行く東京の有様は僅かに新聞で読み
来る人に聞くばかりのことで何を見たいと思ふても
最早我が力に及ばなくなった。そこで自分の見た事の
ないものでちょっと見たいと思ふ物を挙げると…。」
と、言ってリストを作っています。
正岡子規の好奇心の強さが伺えます。
この文章は亡くなる1年3か月前に記されたものです。
活動写真・自転車の競争及び曲乗・動物園の獅子及び駝鳥・
浅草水族館・浅草花屋敷の狒(ひひ)及び獺(かわうそ)・
見付の取除け跡・丸の内の楠公の像・自働電話及び紅色郵便箱・
ビアホール・女剣舞及び洋式演劇・鰕(えび)茶袴の運動会
内藤鳴雪は子規の学校の寮の舎監さんで
当時学生だった子規の弟子になった人。
妄想で考えたからこそ楽しめたのかもしれないと塾長。
コロナ磨年の現在の状況に近いものがあると正人さん。
その通りだと頷きました。
0 件のコメント:
コメントを投稿