2021年10月5日火曜日

題「仕事」

独りぼち秋の夕日を追いかけん
鷹匠の見つめる先や秋高し
偏りを投影させて月の暈
人生は神の意のまま星月夜
誤魔化すも分相応の老いの秋

NHK短歌 題「仕事」
選者 田村元 ゲスト 黒沢かずこ 司会 星野真里

冒頭句
サラリーマンは太鼓持ちではないけれどときをり持ちて叩くことあり 
田村元

今週のお気に入り
出張のホテルの風呂は目が暇でシャンプーボトルの裏を五度読む
千葉県千葉市 芍薬
部屋中に手作りの花咲きみだれ一輪五円の母の内職
岐阜県多治見市 野田孝夫
水出しのパックが容器の中で浮くまだ馴染めない九月のオフィス
大分県大分市 梅鶏

類想類句ばかりな気がしました。

熱血!短歌ノック!
何をして遊ぶ?2233日目の業務內容
星野真里
添削
何をして遊ぼうか?2233日目の業務內容

仕事するあなたの肩も夜なれば柔らかくなりそういえば秋
カン・ハンナ
添削
仕事するあなたの肩も夜気(やき)のなか柔らかくなりそういえば秋

黒沢かずこさんの出題「ラジオ」
今日もまだ寝込む体を基地として電波信号受けたる鼓膜
星野真里
添削(詰め込み過ぎ。)
今日もまだ微熱で横になりながら鼓膜で触れる電波信号

ラジオからささやく声が秋雨の夜に溶け込み眠りに落ちる
カン・ハンナ
添削(主語が変わっている。)
ラジオからささやく声が秋雨の夜に溶け込み眠りに誘う

選者の話「歌人、この一軒」
ひらがなでものを思ふは吾一人英語さんざめくバスに揺れゆく 
河野裕子

短歌 あなたならどうする?
つゆ少し付けてもり蕎麦啜るとき□□

つゆ少し付けてもり蕎麦啜るとき君を忘れる勢いがつく
カン・ハンナ

つゆ少し付けてもり蕎麦啜るとき残りの蕎麦を見ながら食べる 
黒沢かずこ

つゆ少し付けてもり蕎麦啜るときずるずるずると弾むひらがな
星野真里

つゆ少し付けてもり蕎麦啜るときずずつと師走が近づいてくる 
田村元

星野真里さんの短歌が大好きです。
背伸びせず等身大で経験を詠っておられるから…。

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