2018年11月17日土曜日

朝食の風景で一句

冬の雷 売られた喧嘩は 全部買う
初期化して 出直し歩む 冬の朝
寒潮や 徒労に終わる 人生か?
ご破算で 願いましては 日向ぼこ
何度でも 帳消しにして 冬を行く

プレバト纏め 20181115

朝食の風景で一句

1位 厚切りジェイソン
息白し 熱いココアと ミシガン湖
(息白しは冬の季語 熱いと広い光景を並列で並べている。)

2位 磯野貴理子
新米で 普段の朝が ひかりだす
↓(助詞が散文的 叙述が普通の文章表現になっている 
  「や」で場面を切り替える事で散文表現を回避。)
新米や 普段の朝が ひかりだす

3位 久保裕丈
秋寒の 日に照らされて 朝餉ぬくぬく
↓(キング オブ 凡人)
秋寒や 日に入る居間の 朝餉ぬくぬく

4位 小柳ルミ子
忍ぶれど 見上ぐる頬に 紅葉雨
忍ぶれど ルル逝きし日の 紅葉雨

5位 アンミカ
夫婦して 取り合う納豆 ほお緩む
夫(つま)まぜし 納豆妻と 分け合いぬ

特待生昇級試験
岩永徹也
ハロウィン翌朝 スープと化す カボチャ
↓(化すでスープが不味くなっている。食べ物は美味しそうに!
  「化す」という動詞を使わずこの光景を表現する。)
次の日の スープは ハロウィンのカボチャ

東国原英夫
炊き出しや 並べば遠き 秋の雲
(ファーストカットの画力、「や」の使い方を褒めたい。
 「や」ひとつで編集効果が生まれる。
 並んでと並べばの違い、並ぶ時はいつもという解釈も生まれる。
 読み手は心情をも想像し始める。)

来週のお題は「結婚式」

やはり、東国原英夫氏の俳句は素晴らしい!
また、これから凡人には
及びもつかない閃きで圧倒して欲しいです。
楽しみでなりません。

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