いつの世も世を儚(はかな)みて冬の靄(もや)
小さきこと儚んどるな北颪(おろし)
冬耕(とうこう)や儚んどりてなんとする
斜線上の夢追いかけんたま風
露凝る(つゆこる)や抑える人に育まれ
■一分季語ウンチク 凩
この漢字一字で「こがらし」と読む場合もあれば
木に枯れると書いて「木枯」と
二文字で表記する場合もあります。
冬の訪れを告げる寒く厳しく吹き付けてくる
冷たい風、木も枯らすばかりの冷たい風です。
この「凩」は非常に俳人心を
刺激する季語でもありまして
歳時記を見ると錚々(そうそう)たる例句が
たくさん並んでいます。
その中でも芥川龍之介の
「木枯らしや目刺しに残る海の色」
なんかの句はとても有名です。
「凩」という季語は情報量を含んだ季語でもあり
立ったこの一字によって冷たさ、厳しさ
その風の吹きつけてくる強さなんかも
伝わってくる季語です。
うっかり俳句初心者なんかだと
「凩が吹く」とか「ピューピュー」とか
そんなベタなところやってしまいそうな
恐ろしさもあります。
■夏井いつき俳句チャンネル
【添削】プレバト!!ではすごい考えて添削をしている?
助詞の解説
時雨るるやジュニアシートで待つポテト 藤本敏史
おぼろ夜や荷馬車で眠る象使い 藤本敏史
米洗ふ前に蛍の二つ三つ
(へ、をではなく「で」比較)
場所を示す助詞 で 活動の場所 動作 飛んでいる
に 持続行為の行われる場所 存在 静 止まっている
荷馬車で眠る ⇨ 荷馬車に眠る
ジュニアシートで ⇨ ジュニアシートに 待つは静的な動作だから
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