テロリストを美化する日本雪催(ゆきもよい)
現世を天国とする冬の月
涅槃があるみたく生きる冬の月
鐘氷る修道院のこうのとり
冬ぬくし心のメロディー五線譜へ
NHK短歌 題「書店」
選者 佐伯裕子 出演 小沢一敬 小島よしお
冒頭の短歌
籠(こ)もり居(い)に買い込みて来るミステリー北欧の地に凍る事件を
佐伯裕子
今回のお気に入り
書店にて健康本を手に取るは健康そうな人しかいない
東京都武蔵野市 下田大樹
海の無い街の書店におさなごをのみ込むような図鑑の鯨
兵庫県新温泉町 田中佳
短歌の基礎を学ぶ、今回のポイントは「直喩」
直喩とは「~のような」「まるで~みたい」など
注意することは当たり前のことは表現しない。
空間を広く表現する。
例歌
ぐらぐらの乳歯を剥いでやるやうにビジネス本を手に取ってゐた
伊豆みつ
正座してぐりとぐら読む兄弟を我が子のように眺める店長
小島よしお
添削(ありきたりな直喩は避ける。)
ぐりとぐら正座して読む兄弟を子を見るように眺める店長
窓 太宰 扉 文豪芥川 グリムのような本屋の家だ
小沢一敬
添削
窓 太宰 扉 文豪芥川 グリム童話のような本屋だ
平積みの目当ての本を買うときはジェンガのように中を抜きさる
小島よしお
平積みの新刊本を買うときはジェンガのように中を抜きとる
背伸びして美術本見ている僕は大人の男のようにふるまう 小沢一敬
添削
背伸びして美術の本をながめてる僕は大人の男のように
懸垂で背中に浮かび上がらせる鬼の顔のような筋肉
小島よしお
懸垂で背中に浮かび上がらせる怒った鬼のような筋肉
朝四時に枕でゴロゴロ唸ってる教師のように見つめる猫だ
小沢一敬
添削
朝四時に枕の上で唸りだし教師のように見とがめる猫
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