2021年12月15日水曜日

題「声」

(種田山頭火)行乞(ぎょうこつ)と卑下、エポケーと写生の冬
冬夕焼どんどんと懐かしき道
大歩危や雪降る中のラフティング
冬日和八十八の謎抱え
(2021年)十二月エネルギー価格高騰

NHK短歌 題「声」
選者 佐佐木頼綱 ゲスト 植草歩 
司会 星野真里 レギュラー カン・ハンナ

冒頭短歌
我が知らぬ我が心身が新生児室のベッドに大声で鳴く
佐佐木頼綱

今回のお気に入り
決勝の余韻も消えたスタンドで夕風が聞く声の跡形
神奈川県川崎市 山口正剛
付き合いで「お幸せに」と言う時はわたしの声が鈍色になる
静岡県松崎町 鈴木真智子
いまひとつ満足できぬこの夏が虫の声もて押しやられゆく
愛知県半田市 佐藤幸
ここまでと栞はさみて書を置けばかなかな蝉の声ちかき窓
山口県防府市 木原樹庵
なにを感じてるのかわからずに声をさらわれ立ちつくす浜
福岡県筑紫野市 桂仁徳

選者のお話 スポーツと日常
宙に舞うシュートの行方歓声が俺の心を引き戻したり
根本慎志

頼綱さんの!短歌かかって来なさい!
題材は植草歩さん!

中段突きへ踏み込む半歩今日までの己の正中線を突くため 
佐佐木頼綱
祖母の声私の声と重ねあい歩んでゆこう空手の道を 
💮カン・ハンナ&星野真理

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