冬銀河抱き寄せられん厚き手で
寒落暉飛び降りるわよ受け止めて
冬の景言い出す勇気なくし散る
傷つけて傷つけられて冬夕焼
憧れた恋とは遠く冬の色
NHK俳句 兼題「綿虫」
選者 片山由美子 ゲスト 東直子 司会 武井壮
冒頭の句
綿虫の翅(はね)とはいへぬほどのもの 片山由美子
綿虫やつまさき立ちに見た未来 東直子
見直し「俳句の常識」動詞(の使い方)
一句に動詞はひとつが原則だが例外もある。
動詞はなくてもよい。
苺はや出しと妻いふうなづきぬ 森田峠
(3つの動詞が使われていて主語が全部違っている。)
この動詞〇or×?!
明日着(ちゃく)で林檎送ると知らせ来て
添削
明日着で林檎送るといふ知らせ
ビルは窓すべて灯(とも)して暦売る
添削(「暦売る」季語 その動詞が必要か否か)
暦売るすべて灯りてビルの窓
くるぶしを落葉に埋(うず)め山の道
添削(自然に埋まっている状況を詠んだ方が良い。
他動詞、自動詞は明確に。)
くるぶしの落葉に埋まり山の道
今回のお気に入り
綿虫の飛びて日暮の早くなり 佐藤和子
綿虫や工事場にとぶ外国語 鈴木ひさみ
綿虫や庭の手入れはきりもなく 小嶋千代
指差してゐて見失ふ雪蛍 安藤美智代
「この動詞、成功してますか?」
傍(かたわら)に蝉の骸(むくろ)の凍(い)てにけり 武井壮
添削(場所を特定した方が良い。)
樹下(じゅか)になほ蝉の骸の凍(い)ててをり
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