2020年5月9日土曜日

春の花屋さんで一句

重くとも 笑顔絶やさず 夏の星
夏の灯や ふたつの過去を 引き摺りて 
熱帯魚 閉じ込められて 悠々と 
夏立つや 同じリズムで 流されん
コアリズム 伸ばして飛んで 薄暑かな

プレバト纏め 202057

春の花屋さんで一句

永世名人への道
梅沢富美男
花束の 出来る行程 春深し
(春深しは春の時候の季語。
詠み手から読み手へ心を手渡した句。
季語を信じていないと詠めない。
永世名人は季語を信じる人に差し上げたい称号!)

特待生昇級試験
立川志らく
春バラの赤 バンクシーの風船
(春バラと風船は季重なり。
 バンクシーとは覆面ストリートアーティスト。
 メリハリが足りない。
風船は虚構の季語。春バラは実の季語。
二つを繋ぐものとして「赤」を使っている。
語順は逆にすべきだった。)
バンクシーの風船 春バラの赤

1位 春風亭昇吉
風信子(ひやしんす) 数にあまれる 失意あり
(ヒヤシンスの花の数で後悔とか懺悔と言う大人の世界を象徴。
 「数にあまれる」とは基準の数を越えてさらにあると言う意味。
 「風新子」と「失意」と言う意味の異なるものを中七が繋いでいる。)

2位 ファーストサマーウイカ
蜜蜂や 朝一番の お客様
(小学生が作る句に近い。)

3位 川島明
リース抜け サンプルの肉に 乗るミモザ
(動詞の使い方が間違っている。)
サンプルの 肉にリースの ミモザ落つ 

4位 堀田茜
バラエティ ひな壇のよう 花盛り
(ひな壇と花 季重なり 季語の比重を変えなく絵はいけない。)
ひな壇の ごとくに花の 盛りかな

5位 筧利夫
巡り合い 春生む絆 おしめしべ
(内容が空疎。谷川俊太郎先生の「はいくないきもの」という
 絵本に載っている「おしめしべ まだのんなりぬ かふっふん」
 に敬意を表したのかと思ったと夏井いつき先生。)
春を生む おしべとめしべ かふっふん

私が拝見したプレバトの中で最もレベルの低い回でした。
どなたもご出演くださらなかったのでしょうねぇ~。
出演者も全くやる気のない方ばかりだったような…。
唯一、笑福亭昇吉さんだけが素晴らしかった。
今後、楽しみにしています。
東大ご出身の方々はさすが!ですね。

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