夏の灯や ふたつの過去を 引き摺りて
熱帯魚 閉じ込められて 悠々と
夏立つや 同じリズムで 流されん
コアリズム 伸ばして飛んで 薄暑かな
プレバト纏め 2020年5月7日
春の花屋さんで一句
永世名人への道
梅沢富美男
花束の 出来る行程 春深し
(春深しは春の時候の季語。
詠み手から読み手へ心を手渡した句。
季語を信じていないと詠めない。
永世名人は季語を信じる人に差し上げたい称号!)
特待生昇級試験
立川志らく
春バラの赤や バンクシーの風船
⇩(春バラと風船は季重なり。
バンクシーとは覆面ストリートアーティスト。
メリハリが足りない。
風船は虚構の季語。春バラは実の季語。
二つを繋ぐものとして「赤」を使っている。
語順は逆にすべきだった。)
バンクシーの風船 春バラの赤よ
1位 春風亭昇吉
風信子(ひやしんす) 数にあまれる 失意あり
(ヒヤシンスの花の数で後悔とか懺悔と言う大人の世界を象徴。
「数にあまれる」とは基準の数を越えてさらにあると言う意味。
「風新子」と「失意」と言う意味の異なるものを中七が繋いでいる。)
2位 ファーストサマーウイカ
蜜蜂や 朝一番の お客様
(小学生が作る句に近い。)
3位 川島明
リース抜け サンプルの肉に 乗るミモザ
⇩(動詞の使い方が間違っている。)
サンプルの 肉にリースの ミモザ落つ
4位 堀田茜
バラエティ ひな壇のよう 花盛り
⇩(ひな壇と花 季重なり 季語の比重を変えなく絵はいけない。)
ひな壇の ごとくに花の 盛りかな
5位 筧利夫
巡り合い 春生む絆 おしめしべ
⇩(内容が空疎。谷川俊太郎先生の「はいくないきもの」という
絵本に載っている「おしめしべ まだのんなりぬ かふっふん」
に敬意を表したのかと思ったと夏井いつき先生。)
春を生む おしべとめしべ かふっふん
私が拝見したプレバトの中で最もレベルの低い回でした。
どなたもご出演くださらなかったのでしょうねぇ~。
出演者も全くやる気のない方ばかりだったような…。
唯一、笑福亭昇吉さんだけが素晴らしかった。
今後、楽しみにしています。
東大ご出身の方々はさすが!ですね。
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