無常観 抱き歩まん 夏遍路
アラベスク 鍵盤なぞり 汗ばまん
寄り添いて 金星と月 竹簾
収息は 予測不可能 夏の風邪
プレバト纏め 2020年5月21日
俳句の名人・特待生 昇格降格一斉査定
デリバリーで一句
北山宏光
出前機の 揺れと鼻唄 交じる初夏
(言葉の選択が的確で素直な表現が好感。)
皆藤愛子
ダービー馬 ハナ差差し切る 芝静か
⇩(ダービーが季語。
ダービー馬に関して解釈が競馬を熟知している人と
そうでないでない人とでは違っているように感じました。)
ハナ差差し切る ダービーの 芝静か
岩永徹也
梔子の残り香 不在票の無言
⇩(くどい!梔子は香りが高いので
残り香と言わなくても残っている。)
不在票あり 梔子の香の 夕べ
千原ジュニア
裸子や インターフォンに 躍り出す
⇩(ささやかな欲求不満。
裸子の動きを描写すると良い。)
インターフォンに 裸子躍り出す 玄関
ピザ届く 裸子躍り出す 玄関
ママ戻る 裸子躍り出す 玄関
立川志らく
ねずみもちの花溢(こぼ)れ 宅配ピザ乱れ
(つかず離れずの感覚に挑戦しようとした。
プラスとマイナスのイメージ。さりげない対比。)
横尾渉
玄関ドアに 貼る「ありがとう」 夕立晴
⇩(季語が活かし切れていない。
素直に優しさを詠んだのは良い。
最後の気遣いが足りない。)
夕立は晴れ ドアに貼る「ありがとう」
永世名人梅沢富美男のお手本
梅沢富美男
半夏生 宅配ピザの Mサイズ
(半夏生とは七十二候の一つで7月2日から6日くらいの時期。
烏柄杓(からすびしゃく)という植物が生える頃。
田植えを終わらせ体を休ませるために
家にいる時期を指した季語です。
中七下五に芸がない。)
岩永徹也さんの梅沢富美男さんへの
句の指摘は素晴らしかったと思います。
でも、最近岩永徹也さんの俳句が
難解な句になっているような気がします。
もう少し肩に力を抜いても良いのでは…?
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