2020年5月23日土曜日

デリバリーで一句

双眼でしか 見えぬものあり 夏の霧
無常観 抱き歩まん 夏遍路 
アラベスク 鍵盤なぞり 汗ばまん 
寄り添いて 金星と月 竹簾
収息は 予測不可能 夏の風邪

プレバト纏め 2020521
俳句の名人・特待生 昇格降格一斉査定

デリバリーで一句

北山宏光
出前機の 揺れと鼻唄 交じる初夏
(言葉の選択が的確で素直な表現が好感。)

皆藤愛子
ダービー馬 ハナ差差し切る 芝静か
(ダービーが季語。 
ダービー馬に関して解釈が競馬を熟知している人と
そうでないでない人とでは違っているように感じました。)
ハナ差差し切る ダービーの 芝静か

岩永徹也
梔子の残り香 不在票の無言
(くどい!梔子は香りが高いので
残り香と言わなくても残っている。)
不在票あり 梔子の香の 夕べ

千原ジュニア
裸子や インターフォンに 躍り出す
(ささやかな欲求不満。
裸子の動きを描写すると良い。)
インターフォンに 裸子躍り出す 玄関
ピザ届く 裸子躍り出す 玄関
ママ戻る 裸子躍り出す 玄関

立川志らく
ねずみもちの花(こぼ)れ 宅配ピザ乱れ
(つかず離れずの感覚に挑戦しようとした。
プラスとマイナスのイメージ。さりげない対比。)

横尾渉
玄関ドアに 貼る「ありがとう」 夕立晴
(季語が活かし切れていない。
 素直に優しさを詠んだのは良い。
 最後の気遣いが足りない。)
夕立は晴れ ドアに貼る「ありがとう」

永世名人梅沢富美男のお手本
梅沢富美男
半夏生 宅配ピザの Mサイズ
(半夏生とは七十二候の一つで72日から6日くらいの時期。
烏柄杓(からすびしゃく)という植物が生える頃。
田植えを終わらせ体を休ませるために
家にいる時期を指した季語です。
中七下五に芸がない。

岩永徹也さんの梅沢富美男さんへの
句の指摘は素晴らしかったと思います。
でも、最近岩永徹也さんの俳句が
難解な句になっているような気がします。
もう少し肩に力を抜いても良いのでは…?

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