こぼさぬように キウイの果汁 掬い取り
越後から 悲報届きて 夏衣
身を焦がす 黒に秘めた美 炎暑かな
木立抜け 自由を謳歌 夏の風
NHK俳句 2019年7月28日
名句ミュージアム 堀本裕樹先生
テーマ「季重なりへの挑戦」
「蝶の舌 ゼンマイに似る 暑さかな」芥川龍之介
『この句は春の季語「蝶」と夏の季語「暑さ」と言う
季語を二つ使っています。
季重なりの句です。
メインの季語は「暑さ」です。
その季語に詠嘆の「かな」を置き、季語を響かせています。
作者の芥川龍之介が蝶の舌が渦巻状のばねのゼンマイに
似ていると言う思わぬ所に、暑さを見出しています。
「蝶」と「暑さ」と言う季重なりが見事に活かされた名句です。
不用意な季重なりは禁物ですが、俳句初心者は
季重なりが絶対に禁止ではないとも知っておいてください。』
と、堀本裕樹先生!
今までは季重なりにしてはいけないと、
言葉選びをしていましたが、
今後言葉の選択肢が増え嬉しいです。
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