短夜や 踊り終わって イタリアン
嫌ことに 気づかぬ素振り 髪洗ふ
噴水や 長き語らい しっとりと
IT長者の 地方再生 バンガロー
プレバト纏め 2019年7月18日
夏の俳句タイトル戦「炎帝戦」予選
出演者:梅沢富美男・東国原英夫・藤本敏史・村上健志・横尾渉
石田明・皆藤愛子・北山宏光・千賀健永・立川志らく・
千原ジュニア・パックン・松岡充・ミッツ マングローブ
打ち上げ花火で一句
1位 Kis-My-Ft2 千賀健永
黒き地の 正体は海 揚花火
(語順、言葉の選び方が良く考えられている。
「地」「海」両方が生きている。明暗も表現できている。)
2位 千原ジュニア
渋滞や 花火の映る ボンネット
(「映る」は説明の言葉になるが、
映像の言葉として使えている。)
3位 皆藤愛子
ラムネ瓶 浮かぶ未明の 五行川
⇩(それぞれの言葉がお互いを邪魔していない。
「五行」という3音で映像化できる。
3音の可能性を突き詰める。)
ラムネ瓶 浮かぶ未明の 川しずか
4位 立川志らく
花火果(は)て 襟裳の朱華(あか)き 灯火かな
⇩(花火の後の光景を愛でるというのは日本人の美意識。
「灯火」を詠嘆しているから、
この語順だと「花火」の比重が沈む。
種類の違う灯を生かしつつ、花火を主役にする。)
襟裳岬の 灯火の朱華(あか)し 花火果(は)つ
5位 NON STYLE
石田明
粒になるまで みとどける 菊花火
⇩(「一物仕立て」にチャレンジしている。
一は季語の事。17音全て使い季語のみを描写する技法。
中七を言わなくても解るやり方がある。
最後「を」を使う事で見届けていることが伝わる。)
菊花火の ほむらが粒と なるまでを
6位 パックン
新宿の 杜を球音 夏の星
⇩(ありがちな内容。音を響かせる空間を作ると良い。
夏の季語で「涼し」がある。
「球音」が「涼しき夜」に響いていく。)
新宿の 杜を球音 涼しき夜
7位 松岡充
涼風や 火薬のにほい 流れ髪
⇩(この字面では正しく伝わらない。三段切れ。
流れ髪が罪深い。時間情報を入れる。)
涼風や 火薬の匂ふ 夜の髪
8位 ミッツ・マングローブ
いたずらな背に 女王花(か)の 爪の後
⇩(実態なのか比喩なのか?字面から読み取りにくい。
「のこすかに」で比喩だと解らせる。)
女王花(か)薫る 背に爪の後を のこすかに
9位 Kis-My-Ft2 北山宏光
揚花火 揺らす扇の 三葵
⇩(「花火」「扇」は季重なり。
花火が素晴らしいと愛でている事を
表現しているのであれば「揺らす」では伝わらない。)
花火あっぱれ かざす扇の 三葵
次回はいよいよ「炎帝戦」の本選です。
俳句に熱心に取り組んでいる人を出演させて欲しかったです。
タイトル戦はそのような位置づけにして欲しいものです。
一生懸命俳句に取り組んでいる人の出演を希望いたします。
前回から、村上健志さんがご自分の意見を言われています。
素晴らしいご意見に聞き耳を立てています。
一言一言が勉強になります。ありがとう村上健志さん!
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