2019年7月31日水曜日

A.ファーブル・リュスの言葉

朝顔の 開いた傍の 干からびた
夏山路 歩く速さに 想い込め
分別の できない人の ハンモック 
手袋や 色とりどりの 夏畑
月齢を 知りて見つむる 夏座敷

A.ファーブル・リュス 曰く
「人生は我々に期待どおりのものをくれるが、
それは意外なところで、意外な方法で、
意外な時に行われる。」

そうかもしれませんね。
知らず知らずのうちに努力と思わず
努力していることがあります。
ずっと頭に思い描いている時があります。
そんな時、神様がそっと贈り物を
してくださっているのかも…?
どうしてこんなにとんとん拍子に事が運ぶのかしら?
何て、時々思う事があります。
一気に暗転が好転することがあります。
神様の思し召しなのかもしれません。

2019年7月30日火曜日

蝶の舌 ゼンマイに似る 暑さかな 

防衛の 為の言い訳 夏の嘘
こぼさぬように キウイの果汁 掬い取り
越後から 悲報届きて 夏衣
身を焦がす 黒に秘めた美 炎暑かな 
木立抜け 自由を謳歌 夏の風 

NHK俳句 2019728
名句ミュージアム 堀本裕樹先生

テーマ「季重なりへの挑戦」
「蝶の舌 ゼンマイに似る 暑さかな」芥川龍之介

『この句は春の季語「蝶」と夏の季語「暑さ」と言う
季語を二つ使っています。
季重なりの句です。
メインの季語は「暑さ」です。
その季語に詠嘆の「かな」を置き、季語を響かせています。
作者の芥川龍之介が蝶の舌が渦巻状のばねのゼンマイに
似ていると言う思わぬ所に、暑さを見出しています。
「蝶」と「暑さ」と言う季重なりが見事に活かされた名句です。
不用意な季重なりは禁物ですが、俳句初心者は
季重なりが絶対に禁止ではないとも知っておいてください。』
と、堀本裕樹先生!

今までは季重なりにしてはいけないと、
言葉選びをしていましたが、
今後言葉の選択肢が増え嬉しいです。

2019年7月29日月曜日

田中角栄の言葉

無花果の 強き個性を 頬張らん
生産性の 問われし日々よ 夏の水
相性が 合いて油の 夏野菜
揚花火 匂い残して 海へ消ゆ
一瞬の 煌めき見んと 花火舟 

田中角栄 曰く
「ダメだと言うなら、それよりいい案を出しなさい。」

今の野党の政治家さんに言って差し上げたいです。
代替え案も出さず、何でもかんでも
反対するのはいかがなものかと…。
英国の首相みたいな人が大きな顔を
するのもどうなのでしょうか?
今後、英国ではどのような政治
がなされて行くのでしょうか?
また思い通りにならないと、辞めるのでしょうか?
あの様に責任感の無き人を選出する
英国民の真意が解りません。

2019年7月28日日曜日

輝く友

夏の朝 鏡の中に 亡き母が
手水舎で うずまる犬や 大暑かな
羽揃え 蛾は一心に 蜜を吸い
指折りを 月に見られて 夏の道
舞う友の 夢に向かいて 虹を見る

連日、友人とお喋りをしています。
一昨日は井利元正子さんと昨日は内藤恵子さんと…。
お二人とも第一線で活躍されているので眩しいです。
私も今一度放電したいと思っているのですが…。
継続が苦手なもので放電に至りません。
人それぞれ神から与えられた役目があるのでしょうねぇ~
私に課せられた役目は何なのでしょうか…?
人の手助けなのかなぁ~
性格的には補助なのかも…?
今日は、サークルのSamba
QuickSteppeの振り付けを完了しました。
後はサークルのメンバーの了承を得るのみです。
流行りのアマルガメーションも入れたので難しいかも…?
合唱団の振り付けは、もっと振り付けて欲しいとの依頼が…。
昨日3つほどお渡ししたのですが…。
まだ足りないのかなぁ~

2019年7月27日土曜日

夏の波紋で一句

ベゴニアを 襲う驟雨や 容赦なく
声援が 飛び交うフロアー 舞う団扇
風死すや 空気読めない 人一人
ルーティンを 間違い舞台 油照
朝凪や 海風を待つ じっと待つ

プレバト纏め 2019725
夏の俳句タイトル戦「炎帝戦」決勝
夏の波紋で一句

1位 村上健志
行間に 次頁の影 夕立晴
(行間には文章や会話の間、印刷物の行と行のあきの2つの意味がある。
 季語の「夕立晴」で言葉の化学変化を起こしている。
 見事な季語の使い方。私感!お見事と思った俳句でした。)

2位 梅沢富美男
鯉やはらか 喜雨に水輪の 十重二十重(とえふたえ)
(季語「喜雨」は日照りの頃に降る雨。
鯉の身をくねらせる様子を「やはらか」と形容。
水の輪っかの広がりを「十重二十重」と表現。私感!素晴らしい!)

3位 藤本敏史
プール開き 前のプール 水馬(あめんぼ)
(「に」だと水馬が静止。「を」だと動き回っている感じになる。
 私感!この句には全く魅力を感じませんでした。)
プール開き 前のプール 水馬

4位 東国原英夫
飛び込みの 波紋広がりゆく 木陰
(季語「飛び込み」作者はどの位置から見ていたのか?
 飛び込み近くだと「ゆく」木陰近くだと「くる」となる。
 私感!東国原英夫さんらしくない俳句だと思いました。)
飛び込みの 波紋広がりくる 木陰

5位 横尾渉
父語る 敬遠五つ 夏の雲
(夏井いつき先生の解説が頓珍漢でした。
本人が甲子園での松井選手の出来事だと言っているのに…。 
私感!いつもと同じで魅力なき俳句でした。)
敬遠五つ 父にあの日の 雲の峰

6位 皆藤愛子
ソーダ水 睫毛に跳ねる 泡涼し
(「ソーダ水」「涼し」季重なりは気にならない。
 「涼し」を「ソーダ水」の描写をして季語の比重を強くすると良い。
 「青し」「甘し」色とか味に持っていくと良い。
 私感!チャーミングな俳句だと思いました。)
ソーダ水 青し(甘し)睫毛に 跳ねる泡
(ソーダ水 睫毛に青し(甘し) 跳ねる泡 にした方が良いと思うのですが…。)

7位 千原ジュニア
破れ傘 雨後の雫を 垂らしけり
(一物仕立てを褒めたい!描写の精度で勝負をかけるタイプの句。
 「雫」と言えば「垂れている」ので「垂らしけり」は不要。
 「しとど」びっしょりとかぐっしょりの意味の言葉がある。
 最後の言葉は「しとどなり」を入れる。
 私感!素敵だと思いました。)
破れ傘 雨後の雫の しとどなり

8位 千賀健永
ギムレット 風死す夜に 鳴る淡海(おうみ)
(情報量が多すぎる。
名人以上の皆さんは一音一音の吟味を真剣にやっていらっしゃる。
その差が出た。と夏井いつき先生は言われましたが…。
それ以前のように感じました。)
風死する 夜の湖(うみ)喉さす ギムレット

予選落ちで夏井いつき先生が褒めた一句!
ミッツ・マングローブ
50のターン ひた蹴る裸 浮くを待つ
(「ひた蹴る」という複合動詞が良い!「の」は要らない。
私感!個性のある素晴らしい俳句だと思いました。)
50のターン ひた蹴る裸 浮くを待つ

Kis-My-Ft2のメンバー、藤本敏史さんはやる気はないのでは…?
やる気のある方を出して欲しいです。
ちょっとやる気が違い過ぎているような…。
それにしても村上健志さんは神がかっていますよね?
初めて拝見した時から非凡な才能は見て取れましたが
今!素晴らしく開花されたように感じます。

2019年7月26日金曜日

中谷彰宏氏の言葉

煌めかん ノウゼンカズラの 雨滴落つ
向日葵の 花びら落ちて 雨の止む
急かされて 忘れ小走り 白雨かな
梅雨明けに 大雨の降る 気象庁
君の名を アプリに尋ね 金蓮花

中谷彰宏 曰く

「壁にぶつかった人は、幸せだ。
壁までたどり着けない人が、大勢いるんだ。」

確かに…。
でも、壁を壁とも感じないままに
経験から乗り越えている人もおられるのでは?
壁の感じ方は人それぞれではないでしょうか?
アスリートとか、技術者とか、研究者とかは
目標がしっかりとしておられるから
壁を感じますが、そうでない人は
感じない人が多いのでは…?
感じなくても経験でいろんなものを乗り越え
幸せな人生を歩んでいる人も多いのでは…?

2019年7月25日木曜日

美輪明宏氏の言葉

暴れ梅雨 殴打の音に 起こされん
眠られぬ吾を 灯し続ける 夏の月
夏惜しむ 群青色に 導かれ
夏の夜 神秘の黒に 抱かれて
水無月や 言の葉集め 羅列せん

美輪明宏 曰く

「悪口を言われたら柳に風と受け流す。
自分が清らかで優しければ
『念返し』で悪い念は相手に戻る。」

他人の事が気になって仕方のない人がいます。
空想を膨らませ過ぎてフェイクを垂れ流ししている人も…。
歳を重ねて、いちいち反応している自分自身にも
嫌気がさし最近は暖簾に腕押し状態で対処しています。
自意識過剰は精神に良くないですものね。
自分が対処しなくても、意外と世間は見ているものです。
レベルの低い人への対処は世間にお願いするに限ります。

2019年7月24日水曜日

速水御舟作「炎舞」

(速水御舟作「炎舞」に寄せて)
観察と 技巧を究め 夏に描く
九匹の 蛾と舞う炎 夏の妖
黄口朱 塗り重ねられ 炎ゆ絵画
金泥や 空気の動き 止まる夏
炎昼や 神秘の炎 揺らめかん

新美の巨人で速水御舟が取り上げられていました。

速水御舟の言葉
「梯子の頂上に登る勇気は貴い。
 更に、そこから降りて来て、
 再び、登り返す勇気を持つ者はさらに貴い。」

番組中、速水御舟を形容した言葉を記しておきます。

「深い闇に燃え上がる紅蓮の炎。
 渦巻、揺らめき、立ち昇った炎はやがて闇に溶け込んで
 その強烈な光に引き込まれるように、蛾が舞っています。
 夢現か妖しく儚く美しく。」

「技巧の限りを尽くした幻想の世界。
 写真を超えた先に神秘の炎が揺らめいています。
 黒に秘めた美。
 あえて炎に身を焦がし美しく舞う蛾は
 御舟自身の魂なのかもしれません。
 だから蛾の目が生きているのです。
 蛾に姿を託したのは、より高みを目指して
 生まれ変わると言う決意。
 炎と蛾の行方に希望を乗せて
 創造と破壊を繰り返しより高く、より深く、
 美を追求し続けた速水御舟は40歳の時、
 昭和10(1935)腸チフスにより急逝されました。」

速水御舟 「炎舞」今一つの命 今ひとたびの夢

1枚の絵画への説明に感動しました。素晴らしかった。

2019年7月23日火曜日

阿波踊りの天才 四宮生重郎氏!

熱帯夜 ところどころの 水たまり
なすび漬け ご飯お代わり 箸おかず
鐘太鼓 耳を震わせ 盆踊り
天才よ 今一度舞え 阿波踊り
阿波踊り 天才の載る 車椅子  

四宮生重郎氏の踊る阿波踊りが今一度、拝見したいです。
先日、車椅子に載られた四宮生重郎氏の姿が
TVに映し出されていました。
いつまでも、踊ってくださると信じていたので
寂しく、悲しかったです…。
人間!どんなに体を鍛えていても
運命には逆らえないと思った瞬間でした。

2019年7月22日月曜日

The 29th StudioM part2

童女とて 科(しな)を作りて 日向水
福猫が 気配を消して 夏の道
打つ雨に 鉄砲百合の うつむきて
梅雨空や 終の棲家で 大あくび
海神(わたつみ)に 守られた日よ 夏の波

昨日は友人の井利元正子さんのジャズダンスの発表会へ…。
またまた生徒さんの成長をしっかりと見届けてきました。
丁寧な指導と生徒さんへの愛にあふれた発表会でした。
今年は、井利元正子さんの出演は2曲でした。
昨年までは出ずっぱりだったのに…。
拍子抜けしてしまいました。
でも、名倉加代子先生振り付けの「マック ナイフ」の、
迫力は素晴らしかったです。
年々、踊り熟され、進化が見て取れました。
昨年までとは全く違った発表会で、
またまた、次のステージへと舵を切ったようです。
来年はいよいよ30周年です。
今から楽しみでなりません。
スポットライトを浴びた友人の姿が眩しかった。



















2019年7月21日日曜日

向日葵が 好きで狂ひて 死にし画家

難解な 言葉を使い 謳う夏
自己犠牲 計りなくして 夏をゆく
夏怒涛 潜在的な 欲のある
(西太后への俳句)仁者寿(じんしゃのじゅ) 山水謳歌 夏雲へ  
熱帯夜 優しき人の 長寿なり

NHK俳句」77日 より

「向日葵が 好きで狂ひて 死にし画家」高浜虚子

ゴッホという絵画界のレジェンドが
俳句界のレジェンドに、こんなに表現されていたとは…。
身も蓋もない俳句に吃驚仰天しました。
それを紹介してくださったのは長嶋有氏!

長嶋有氏のお陰で私も高浜虚子が大好きになりました。
難解で、端正な俳句ばかりを
詠まれていると思い込んでいたのです。

こんな俳句も詠まれていただなんて…。
しかも私の大好きなゴッホを
こんな風に思っていただなんて…。

勘違いも甚だしい俳句ですが…。()
メチャクチャ好感を抱いてしまいました。


2019年7月20日土曜日

打ち上げ花火で一句「帝王戦」

月輝きて 吾と夏の菊 末枯れ(すがれ)ゆく  
短夜や 踊り終わって イタリアン
嫌ことに 気づかぬ素振り 髪洗ふ
噴水や 長き語らい しっとりと
IT長者の 地方再生 バンガロー 

プレバト纏め 2019718

夏の俳句タイトル戦「炎帝戦」予選

出演者:梅沢富美男・東国原英夫・藤本敏史・村上健志・横尾渉
石田明・皆藤愛子・北山宏光・千賀健永・立川志らく・
千原ジュニア・パックン・松岡充・ミッツ マングローブ

打ち上げ花火で一句

1位 Kis-My-Ft2 千賀健永
黒き地の 正体は海 揚花火
(語順、言葉の選び方が良く考えられている。
「地」「海」両方が生きている。明暗も表現できている。)

2位 千原ジュニア
渋滞や 花火の映る ボンネット
(「映る」は説明の言葉になるが、
映像の言葉として使えている。)

3位 皆藤愛子
ラムネ瓶 浮かぶ未明の 五行川
(それぞれの言葉がお互いを邪魔していない。
 「五行」という3音で映像化できる。
3音の可能性を突き詰める。)
ラムネ瓶 浮かぶ未明の 川しずか

4位 立川志らく
花火果()て 襟裳の朱華(あか)き 灯火かな
(花火の後の光景を愛でるというのは日本人の美意識。
 「灯火」を詠嘆しているから、
この語順だと「花火」の比重が沈む。
 種類の違う灯を生かしつつ、花火を主役にする。)
襟裳岬の 灯火の朱華(あか)し 花火()

5位 NON STYLE 石田明
粒になるまで みとどける 菊花火
(「一物仕立て」にチャレンジしている。
 一は季語の事。17音全て使い季語のみを描写する技法。
 中七を言わなくても解るやり方がある。
 最後「を」を使う事で見届けていることが伝わる。)
菊花火の ほむらが粒と なるまでを

6位 パックン
新宿の 杜を球音 夏の星
(ありがちな内容。音を響かせる空間を作ると良い。
 夏の季語で「涼し」がある。
「球音」が「涼しき夜」に響いていく。)
新宿の 杜を球音 涼しき夜

7位 松岡充
涼風や 火薬のにほい 流れ髪
(この字面では正しく伝わらない。三段切れ。
 流れ髪が罪深い。時間情報を入れる。)
涼風や 火薬の匂ふ 夜の髪

8位 ミッツ・マングローブ
いたずらな背に 女王花()の 爪の後
(実態なのか比喩なのか?字面から読み取りにくい。
 「のこすかに」で比喩だと解らせる。)
女王花()薫る 背に爪の後を のこすかに

9位 Kis-My-Ft2 北山宏光
揚花火 揺らす扇の 三葵
(「花火」「扇」は季重なり。
花火が素晴らしいと愛でている事を
表現しているのであれば「揺らす」では伝わらない。)
花火あっぱれ かざす扇の 三葵

次回はいよいよ「炎帝戦」の本選です。
俳句に熱心に取り組んでいる人を出演させて欲しかったです。
タイトル戦はそのような位置づけにして欲しいものです。
一生懸命俳句に取り組んでいる人の出演を希望いたします。
前回から、村上健志さんがご自分の意見を言われています。
素晴らしいご意見に聞き耳を立てています。
一言一言が勉強になります。ありがとう村上健志さん!