2022年1月4日火曜日

競馬のK君

降るように零れるように冬の空
初山河天にあまねく景色すら
冬の波揺蕩う光ゆらゆらと
老いの春点が線になりにけり
過疎の冬小さき命と向き合わん

夏井いつき俳句チャンネル
【競馬を研究する中学生】競馬のKくんと語る中山金杯の句
特別ゲスト 競馬のKくん(中学2年生)

金杯は荒れるか高き霜柱   可憐花童
(中山金杯はハンディキャップ 成績に関係して斤量
 斤量とは競走馬がレースに出走するときに背負う負担重量
 斤量が51キロの馬もいれば58キロの馬もいる。
 なので結構荒れやすい。)

パドックの湯気立つ馬糞にも淑気   多喰身・デラックス
(馬糞は競馬用語でボロって言う。それぐらいやる気が
 みなぎっているのかなって言うのを詠んだ句だと思う。)

有馬記念煽るサテンの勝負服   藤本花をり
(勝負服にはエアロタイプ・サテンタイプ・メッシュタイプ
 とかいろいろあります。)

珍名の馬あたたかな冬となる   いーなん
(オニャンコポン・ホープフルステークスG1レースに出ていた。
 アイアムハヤスギル・オヌシナニモノという珍名がドラマを作ることも…。)

演歌「祭り」響く有終の有馬記念   府中のトシ
(キタサンブラックは3~4年前に活躍した馬。
 ラストランが有馬記念だった。
 その有馬記念で馬主が歌手北島三郎だったんですけど
 演歌の「祭」を歌った。)

突き棒もて芝叩く裏方に雪   近江菫華
(馬場管理スタッフが競走馬が退場すると
 一瞬の間に出てきてめくれ上がったレース場の芝を整える。
 1600m戦で18頭が走ったとして約15000個の穴が開く。
 10分の間に穴を埋めている。まめな作業でもある。)

蜜柑つぶれ中山金杯終わる   そまり
(残念を通り越して悔しい気持ちが詠まれている。
 Kくんの心情とも重なっている。)

競馬のKくん!素晴らしかった。
次回のご出演が楽しみです。

中山競馬場 俳句大賞の入賞句は↓
https://jra.jp/special/2021nakayama_haiku/

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