迎春やクラブ磨かん鄭重に
新調の防寒グッズ老の春
日脚伸ぶ名詞に絡(から)む動詞あり
春待つや日々手を合わせニルヴァーナ
冬深し愛に準じて生きてきて
NHK短歌 題「肴」
選者田村元 ゲスト 平野ノラ レギュラー カン・ハンナ 司会 星野真里
冒頭の短歌
はんぺんがちくわの方へ流れ寄りわれは酔ひへと傾いてゆく
田村元
お気に入りの入選歌
先程の虹を肴にひとり飲む盃の縁を光らせながら
東京都北区 土居文恵
今宵また肴となって出席のアイツは今年七回忌かな
神奈川県川崎市 和泉明宏
少しだけ仕事がうまくいった夜は驕らぬようにピリ辛メンマ
大阪府寝屋川市 今西富幸
真夜中の打ち明け話枝豆のひとつひとつを指に押し出し
奈良県大和郡山市 大津瑞貴
熱血!短歌ノック!
バーナーに炙られているエイヒレが己の舞を見せつけてくる
星野真里
潮風をおつまみにして缶ビール飲み干して待つ冬の夕焼
カン・ハンナ
ゲスト平野ノラさんの出した題「子」で一句
ママみたくふつうにテレビにでるのでもいいと言う子と分けるざる蕎麦
星野真里
前を見て走り続けた昨日ありバブ子の寝息明日を支える
カン・ハンナ(添削⇩)
前を見て走り続けた昨日あり明日はバブ子の寝息がひらく
選者の話
歌人、この一軒
勇亭(いさみてい)に酎(ちう)を嘗(な)めつつ相撲テレビ覗く如きはわれの歓楽
吉野秀雄
短歌 あなたならどうする?
居酒屋の隅で頬張るあげおろし○○○○○○○△△△△△△△
居酒屋の隅で頬張るあげおろし今は君よりビールがほしい
カン・ハンナ
居酒屋の隅で頬張るあげおろししもしもバブ子持って帰るね
平野ノラ
居酒屋の隅で頬張るあげおろしこぼしなさんなと亡き母の声
星野真里
居酒屋の隅で頬張るあげおろしアゲアゲだつたころを思つて
田村元
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