2022年1月11日火曜日

兼題「雑煮」

冬深む愛は石ころつまづいて 
寒ざらへ奇跡追い越せ飛び越えろ
寒晴れや遊び心のある時間
春を待つずっと我慢の日々続く
冬銀河今夜は三つ見えました

ギュッと!四国 夏井いつきの俳句道場
兼題「雑煮」

◆ギュッと!特選
鰹(かつお)節にほふ雑煮の朝にゐる    亀田かつおぶし

◆放送で紹介された「秀作」
猫舌の子のお椀(わん)からつぐ雑煮   マレット
椀(わん)に入(い)る焼き餅じゅっと鳴く雑煮   梨西瓜
どんぶりでがっつく雑煮餅五つ   小藤たみよ

◆今月の添削
晴れの日の雑煮の中の静謐(せいひつ)や    ピアニシモ
添削
晴れの日の雑煮や椀といふ静謐

雑煮好き餡(あん)が残りし鍋の底   戦後生まれZ
添削
餡雑煮の餡の残れる鍋の底

まず人参の花びらを美(は)し雑煮   たま
添削(新年の季語「雑煮」を先にもってくると「人参」の主張を少し押さえられる。)
雑煮美(は)しまず人参の花びらを

弱き歯の父に刻みし雑煮膳   加田紗智
添削(「し」は過去の助動詞なので、今、刻んでいるのであれば「刻める」)
○○○○〇父に刻める雑煮餅

私のお気に入り
この朝のしづけさが佳(よ)し雑煮食ふ   かねつき走流
雑煮祝(ほ)ぐ四ヶ月目の病院食   げばげば
花かつを二つかみ盛る雑煮椀   じょいふるとしちゃん
山険し豆腐あふるる雑煮かな   すずさん
削り節湯気にへらへら雑煮椀   どいつ薔芭
口論に勝ちたる妻の雑煮喰(く)ふ   加良太知
着弾は領海のそと雑煮食う   灰頭徨鴉
嫁ぎても慣れてたまるか餡(あん)雑煮   坐花酔月
家風など持たぬ二人や雑煮食(た)ぶ   彩汀
論客に芋茎雑煮は見つめられ   三泊みなと
海鮮の雑煮に引かれ再婚す   妹のりこ
雑煮より始まる父の母自慢   比々き

素敵な俳句との出会いNHK松山放送局様 ありがとうございました❣
勉強させてもらいました…。(禮❣)

参照:https://www.nhk.or.jp/matsuyama-blog/gyutto/haiku/ 

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