2022年1月21日金曜日

兼題「ラグビー」

蠟梅や隣から香のご挨拶
冬の朝茶葉を蒸らせんじっくりと
雪兎共鳴してもしなくても
探梅や魅かれあってもあわずとも
恋は塩いい塩梅を探す冬

NHK俳句 兼題「ラグビー」
選者 阪西敦子 ゲスト 大野均 司会 岸本葉子

冒頭の俳句
ラガーらの目に一瞬の空戻る   阪西敦子

季題あるがまま ラグビー
例題
ラガー等のそのかちうたのみじかけれ   横山白虹(はっこう)
(相手を思いやるスポーツならではの俳句)
ラグビーの多勢遅れて駆けり来る   山口誓子
(ボールを持ったものが主役のスポーツを詠んだ俳句)

今回のお気に入り
ラグビーのスクラム闇の潰しけり   久蔵久蔵
ラグビーの巨躯(きょく)しならせて芝を打つ   ぐ
(重さとスピードが伝わってくる俳句)
ラグビーのパス心臓を投げるごと   酒谷百合子
(自分を犠牲にしてもボールは繋げるというスポーツならではの俳句。)
ラグビーの大きな匂ひとすれ違ふ   渡辺一成

季題アップデート
スクラム(900㎏の衝撃)やラインアウト(3m以上の高さ)に
ついて教えてもらえました。
印象に残った試合の紹介をしてくださいました。
ラグビーの天辺(てっぺん)にあり眼(まなこ)に球(きゅう)   阪西敦子

最後に大野均氏に教えてもらったことは…。
「冷静な目線を持つ。
 冷静さが失われると人に迷惑をかける。
 仲間の為!チームの為!が全て!」

制約の多い競技ラグビーで培われた精神論に触れた気がしました。
ラグビーは精神の競技であることも痛感しました。
大野均氏の深い俳句の詠みにも驚かされました。
文武両道の方だとお見受けしました。素晴らしかった!

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