2022年1月5日水曜日

歳時記食堂

冬の道背中丸めてゆふまぐれ
諳んじる(そらんじる)万葉集や冬の波
目に力入れて餅つき青き空
積雪や腰引き渡るかずら橋
干菜汁目を閉じ香り吸い込まん

NHK俳句「歳時記食堂」~おいしい俳句召し上がれ~新年
女将 宇多喜代子 若女将 小林聡美 
常連客 ビビル大木 本日の客 夢枕獏

一品目 からすみ餅
餅焼いて食ふや男を交へずに   桂信子
(餅が冬の季語)
今日よりの働く顔とむきあへり   桂信子
たてよこに富士伸びてゐる夏野かな   桂信子

二品目 寄せ鍋
おなべはあたたかい
我が家の箸でいただく   住宅顕信(すみたくけんしん)

若さとはこんな淋しい春なのか
気の抜けたサイダーが僕の人生
若さとはこんな淋しい春なのか
ずぶぬれて犬ころ
気の抜けたサイダーが僕の人生
若さとはこんな淋しい春なのか   住宅顕信   

夢枕獏「縄文人は鍋が好きだった。」

三品目 葛湯
くず湯吹く姓を違へて四姉妹   結城あき
(葛湯が冬の季語)

若女将のお土産
隔てなく空たまわりてお正月   小林聡美

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