冬の夕ウイズ亭主に疲れ果て
をち水は叶わぬ夢と冬星座
しがみつく雫落とさん北時雨
しし座流星群見たかった花眼
鬼畜には人権無用鎌鼬(かまいたち)
NHK短歌 より
素敵な短歌が披露されていました。
朝の山映した波を一歩ずつ軋ませ渡る留浦の浮橋 佐佐木頼綱
添削
朝の山映す湖面を一歩ずつ軋ませ渡る留浦の浮橋
森の絵にかかる浮橋ぐらついて掴んだ手すりはひんやりしている 小澤愛美
添削
森の絵にかかる浮橋ぐらついて掴んだ手すりは秋の冷たさ
この水はまた出会う水「また」という言葉が湖の上のあきかぜ 小島なお
我が打ちし蕎麦の不揃い奥多摩のわさび添えて噛めば豊けし 佐佐木頼綱
1ミリに蕎麦を切りゆく十月の包丁の冷え握り直して 小島なお
添削
1ミリに蕎麦を切りゆけば奥多摩に包丁の冷ゆ握り直して
おおいなる手の窪の中一滴の今が鍾乳洞になるまで 小島なお
見上げても「天井知れず」日原(にっぱら)の神の夜空に星を浮かべる カン・ハンナ
添削
見上げても「天井知れず」日原の神は夜空に星を浮かべる
洞の闇見上げつつゆく天井は天井となるまでの億年 佐佐木頼綱
添削
洞の闇見上げつつゆく天井が天井となるまでの億年
添削をしてくださった栗木京子先生は
いつも素晴らしい添削を披露してくださっています。
今回の添削も惚れ惚れしました。
小島なおさんは最初から本気でしたが、
佐佐木頼綱さんも2句目からは闘志満々でしたよね。
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