2020年11月8日日曜日

金秋戦 ポンプのノズルで一句

ゆきみざけ薀蓄語る亡父かな
冬の暮核なるものは色好み
冬の月エロの追求貫きて
しなやかにかつ逞しく山眠る
倒影や瞬時の景色切り取らん(無季句)

プレバト纏め 2020年11月5日
俳句タイトル戦 金秋戦予選
ポンプのノズルで一句

Cブロック
1位 千賀健永
夏の海を描くスプレーの秋思
(破調の句、季重なり、擬人化、名詞止め
 を意図を持ってやっている。)

2位 村上健志
秋麗チョコスプレー淡き影
秋麗チョコスプレー淡き影
(村上健志さんはあくまで「に」は思いであり、
 終着点は「の」であると主張!
 夏井いつき先生は「の」は1つの映像になったが、
 この句の良い点は他人が気付かない発見。
 「に」は自分のために使うべきだった。と…。)

3位 馬場典子 
空ボトルノズルは律(りち)の調べかな
液切れのノズルに律の調べあり

4位 春風亭昇吉
コロナ禍のハンドジェルにも深む秋
ハンドジェルも揉み込めば秋深みゆく
(「にも」は趣のない散文的表現。
 同じ時代を生きる読者たちは同じ思いを共感できる。)

Dブロック
1位 中田喜子
泡ポンプの英知秋天を仰ぐ

2位 筒井真理子
玻璃(はり)越しの稲妻湯の中の乳房
(玻璃とはガラスのこと。
 稲妻は秋の季語、雷は夏の季語。
 「に」することで湯の中であることは伝わる。
 余った3音で季語を立てることができる。)
 玻璃越しの稲妻湯に白き乳房

3位 ミッツ・マングローブ
飴貰うごと狭霧(さきり)に広げし子
飴貰うごと狭霧に両手広ぐ(げ)る子
(リズムが悪い。
 季語がゆっくり見えてくれば比喩が効いてくる。

4位 河合郁人
秋風の終電マイバックの梨
(季重なり、二句に作り直しの宿題。)

敗者復活戦を制したのは千原ジュニアさんでした。
鍵盤図弾く兄の背や(に)秋の暮

まさか、村上健志さんが予選敗退だなんて…。
ショックです。残念でなりません。

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