冬銀河掌(てのひら)からの温もりよ
冬桜やってみたいを形とす
しぐるるや干したばかりの茹でた芋
健やかに生きて行きたく神無月
コロナ慣れ薄れる恐怖冬来る
俳句さく咲く より
今回も素敵な俳句と出会いました。
冬めくや鍋底の焦げ落としたり 塚地武雅
冬めくや犬の遠吠え轟ぬ いとうまい子
ゆるゆると人参洗ふ日なりけり 櫂未知子
文語を口語に直すと
ゆるゆると人参洗ふ日だったよ
と、なります。文語の方が着地が巧く行きます。
口語 食べる 落ちる 伸びる は
文語 食ぶ 落つ 伸ぶ となります。
竹馬、縄跳び、焚火は冬の季語。
竹馬の息をゆたかにすすみけり 櫂未知子
竹馬の出そうで出ない一歩かな いとうまい子
竹馬とともにラッパを吹きにけり 田中要次(櫂未知子添削)
冬ざれのつめたき門の閉めにけり 塚地武雅
(季重なりではあるが冬ざれと言う季語が大きいのでこの場合は良いとか…。)
冬ざれや墨絵の如く滅紫空(めっしぞら) 田中要次
櫂未知子添削
冬ざれや墨絵の如く空広がり
人参を抜く穏やかな大地なり かながわ県横浜市 宮崎正敏
人参に日のぬくもりの残りけり 岩手県盛岡市 八重樫美佳
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