2020年11月10日火曜日

文体と表記①

冬日射す空へ飛び立つ白き馬
冬の山雲間に消ゆる白き馬
山雲濤声(さんうんとうせい)苦難の僧に捧げをり(無季句)
山雲濤声仕掛けはホトトギス(無季句) 
残照や生きる喜び冬日かな

夏井いつき俳句チャンネル より
新シリーズ「文体と表記①」は
文語と口語のニュアンスの違い!

文体には口語と文語があります。
喋り言葉と書き言葉の違いです。

組長の好きな口語の句の紹介がありました。
じゃんけんで負けて蛍に生まれたの   池田澄子
文語で書いたら
じゃんけんで負けて蛍に生まれけり
と、なります。 

楽しいような切ないような恐ろしいような独特の世界が、
文体になった瞬間に削がれてしまっています。
和尚さんの法話見たくなってしまっています。

桐一葉日当たりながら落ちにけり   高浜虚子
口語で書いたら
桐一葉日当たりながら落ちました
蹴りの詠嘆の表現にはなっていません。

口語にも文語にもそれぞれの効果があります。
使い分けが大切!と、纏めていらっしゃいました。

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