2020年11月7日土曜日

俳句王国がゆく 和歌山県日高川町

口開けず 教えを説かん 秋の朝
初霜の 報せ届きて 背を丸め
菊の香や 生ききる義母は 凛として
青雲橋 笑む口元に 渡り鳥
蚯蚓鳴く 頑張るなんて 当たり前

俳句大国がゆく 和歌山県日高川町
1戦目 吟行バトル
テーマ 炭の王様
◎髪にまだ炭焼く匂い真夜の雨   岡本玲
 炭の香はよし四代目の淡々と   豊田エリー
炭の香は冬の季語

2戦目 即吟バトル
◎能面のくちびる紅し稲光   加須屋美菜
 絵巻しるしる蜘蛛巻きこまれそれっきり   俳句仮面
蜘蛛・すしは夏の季語 

秋を言祝ぎ熟(な)れ寿司の香りけり   夏井いつき

俳句王決定戦
 恥知れと断つや秋刀魚の首の骨   俳句仮面
 水澄むや大人気ないと言うけれど   田中衡(ひで)子
 あやふやに終はる占ひ秋ぐもり   加須屋美菜
 台風や線路に落ちてゐるタオル   竹内海地
 ひとり水やり知るのはコスモスだけ   豊田エリー
◎箱を開け転がる藷(いも)と母の文字   岡本玲

岡本玲さんも豊田エリーさんも
俳句センスがあり大いに楽しめました。
若さに勝る才能はないように思います。
頑張ってくださいね。

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