口開けず 教えを説かん 秋の朝
初霜の 報せ届きて 背を丸め
菊の香や 生ききる義母は 凛として
青雲橋 笑む口元に 渡り鳥
蚯蚓鳴く 頑張るなんて 当たり前
俳句大国がゆく 和歌山県日高川町
1戦目 吟行バトル
テーマ 炭の王様
◎髪にまだ炭焼く匂い真夜の雨 岡本玲
炭の香はよし四代目の淡々と 豊田エリー
炭の香は冬の季語
2戦目 即吟バトル
◎能面のくちびる紅し稲光 加須屋美菜
絵巻しるしる蜘蛛巻きこまれそれっきり 俳句仮面
蜘蛛・すしは夏の季語
秋を言祝ぎ熟(な)れ寿司の香りけり 夏井いつき
俳句王決定戦
恥知れと断つや秋刀魚の首の骨 俳句仮面
水澄むや大人気ないと言うけれど 田中衡(ひで)子
あやふやに終はる占ひ秋ぐもり 加須屋美菜
台風や線路に落ちてゐるタオル 竹内海地
ひとり水やり知るのはコスモスだけ 豊田エリー
◎箱を開け転がる藷(いも)と母の文字 岡本玲
岡本玲さんも豊田エリーさんも
俳句センスがあり大いに楽しめました。
若さに勝る才能はないように思います。
頑張ってくださいね。
0 件のコメント:
コメントを投稿