過去を連れ今を彷徨い欅(けやき)枯る
冬鴎かはたれどきを先急ぐ
ファガスの森団塊世代の茸採り
電線は休む場所なく鳥渡る
十月桜上勝町の土手を染め
プレバト纏め 2020年11月12日
俳句タイトル戦「2020金秋戦決勝」
7時過ぎの時計で一句
1位 千原ジュニア
痙攣の吾子の吐物に林檎の香
2位 横尾渉
流星のターミナル三分で蕎麦
(10音と7音の破調。)
3位 梅沢富美男
火恋し形見の竜頭(りゅうず)巻く深夜
4位 千賀健永
震源の時計台無音の夜長
添削
時計台無音震源地の夜長
5位 立川志らく
谷崎のエロス潤目(うるめ)鰯の骨
添削
谷崎のエロス潤目の骨刺さる
谷崎のエロス潤目の骨柔し
谷崎のエロス潤目の骨ウザい
6位 藤本敏史
月光のひとつぶ受信電波時計
添削
月光のひとつぶ電波時計ぴくん
月光のひとつぶ電波時計つん
7位 三遊亭円楽
弁慶が時計している村芝居
添削
弁慶は時計したまま村芝居
8位 森口瑤子
秋てふや夢の途中に時計鳴る
添削
秋てふや夢の途中を鳴る時計
9位 中田喜子
婚破れ振子響くや夜半の秋
添削
振子音響く婚破れし秋夜
梅沢富美男さんの俳句が私は一番好きでした。
千原ジュニアさん!おめでとうございます!
目の付け所が本当に巧いですよね…。
三遊亭円楽さんの観点も素晴らしかった。
皆さんさすがでした…。
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