2025年6月1日日曜日

あの人に会いたい 森永卓郎

羽生結弦×堂本光一のスイッチインタビューより

点数と技術のはざま夏の霧

夏霞表現につく点数よ

夏浅し点数に見る芸術

南吹く軽んじられる表現よ

スポーツに見る芸術と夏の月

 

■あの人に会いたい 森永卓郎

経済アナリスト 森永卓郎 2025(令和7)年 67歳没

 

ギャンブルっていうのは勝つ人がいたら同じ金額で負ける人がいる

ところが株式の投資っていうのは全員が勝つっていうことが可能

 

夢を持たないって 私ずっと言っているんですけど 

いつかできるといいなというのは実現しない 思ったことはすぐやる

だから恋愛と一緒です 好きだと思ったら すぐ「好きです」

って言っちゃうんです 言ったら結果が出るので ダメだったらすぐ

「あっどうも失礼しました」って次へ行けばいい

 

実は父が新聞記者でオーストリアのウィーンっていうところに

住んでいたんですけど ところがですね ウィーンというところは

伝統ある町で とっても閉鎖敵んですよ 友達ができなくてしかも

寒いので私ずっとこれでですね ずっとここ こう動かすと

ステアリングが切れるんですよ ずっとそうやって遊んでいる

暗い子どもだったんですね その時のトラウマがミニカーコレクション

 

日本専売公社に就社

当時OPEC(石油輸出国機構)は「石油の埋蔵量はあと30年しかありません」

って言っていたんです 私 それをうのみにして 

大学の図書館に籠ってですね 経済が劇的に悪くなったら

どの産業が生き残るのかっていうのを 産業連関表っていう統計を使って

ずっと調べていたんです 全体の景気に全く影響されない業種が

たばこ産業だったんです 

 

楽しくしようと思ってですね すべての問題を男女関係に置き換えて

解説するっていう 例えば日本は国債発行がたくさんあるけど

金融資産もたくさん持っていると だから お父さんは借金

だらけなんだけど 奥さんがガッツリ貯金している こういう

状態なんですよねって いうようなのをしていたんです

年収300万円なんていうありえない話をして それで人々の

恐怖感を煽って 本を売って儲けているんだっていう批判を

されていたんですけれども 一気に収入が落ち込んで

いくっていうことが この日本で起こったわけですね

 

世の中には一生懸命能力もあって努力もしているんだけれども

運がなくて 物凄く安い給料で甘んじている人が沢山いるわけですね

たまたま自分に運が巡ってきてどんとお金が入ってきた 私は

そういう人がいてもいいと思うんですよね いてもいいと

思うんですれけど いたらそれをごっそり税金で持ていって

みんなで分けるっていうことを国としてやらないとですね

私は社会の安定っていうのは 保てないんだと思うんです

失敗してもクビにならない 給料も下がらないから 新しいことを

やってみようと思うわけですよ もしですね 例えば開発をやったり

こういう新しい取り組みをして全然稼げなかったら 自分の給料が

年収が半分になっちゃうといったらどうするか チャレンジなんか

誰もしないんです 

 

長期的には産業の力っていうのを強くするためにも アメリカは

絶対に手本にならない アメリカ人とイタリア人がどっちが

幸せそうにしているか 私は所得 アメリカの方が多いと思いますよ

少し だけど イタリア人の方が飲んで歌って踊って恋して 

「カンターレ・マンジャーレ・アモーレ」っていうのが

できる国の方が 私は絶対にいい だから それが 本当の

私の構造改革だと痛みに耐えるんじゃなくて

 

産業の立場から考えるのではなく 働く人の立場から雇用問題を

考えるべき 私は今 終身雇用を望む人の 望む数だけ

終身雇用の数が用意されていないんだと思う だからもう一度

今 正社員に零れちゃった人も 乗りたい人は全員乗りなさいよって

いうシステムを 政府がセーフティーネットとして きちんと

整備する方向を考えて その中でどうやって国際競争力を担保する

のかというのは 後で考える問題なんじゃないかなと思っています

 

ゴミだと思う人には最後までゴミなんです みんなが気付いていない

部分をやるのが楽しい 

 

郊外に転居

何をやったかって言うと 近所に畑を借りて農業を始めて

家族が食べる分ぐらいは十分 野菜だとか果物がとれる

っていうのもわかりましたし 東京と両立でこう暮しているともう

物価の差っていうものがものすごく大きい 生活実感でいうともう

3割ぐらい違う 

 

みんながアーティストになる アーティストっていうのは

画家とか音楽家とかっていう狭い意味ではなくて

みんなが農業やるっていうのもクリエイティブな仕事だし

要するに 楽しむ仕事をすればいいんだと私は思うんですよ

つらい仕事は人工知能とロボットやってねっていう社会に

なるべきだし そうなると思っています

 

地獄の底まで恐怖心で追い立てて働かせていいもんなんか

できるはずがなくて やっぱりもっとみんなが明るく

ゆとりを持って暮らせる社会を作んないといけない

そのためには 私は安心が必要なんだと思います

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