迎へ梅雨ペトリコールを聞きながら
ひっそりと白詰草がゆらりゆら
城山を白詰草の花の咲く
枇杷の実や日々濃き色へ涎かな
日本一競う芝生や茂る山
■NHK俳句 第26回全国俳句大会②
選者:西村和子 星野高士 堀田季何 司:中川緑 取材:庄司浩平
岸本尚毅選
鍬置けば己小さし秋の空 平林弥(わたる)
(因果関係が生まれてしまう「ば」)
木暮陶句郎選
虫の秋地球程好(よ)く傾けり 平尾徹美(てつみ)
スケール感をどう読み込むか❓
コントラストをつける 対比を利かすと巧くいく
例)小さい-大きい/人口-自然/小さい生き物-壮大なもの 堀田
コツを考えない 自分自身がスケールの大きいものに興味を持つ
自分自身スケールが大きくなるよう心掛ける
高浜虚子とか富安風性とか昔は大景を詠む句がもっとあった 西村
実感があったほうが俳句としては成立しやすい❓
実感が伝わる句のほうがおもしろい 共感できる
西村和子選
ひよろひよろの記念樹植ゑて入学す 篠田篤
星野高士選
今日元気あすもげんきや天高し 太田邦子
村上鞆(とも)彦選
木の葉髪何一つ恩返し得ず 天野信敏
木の葉髪:秋の季語 晩秋 木の葉のように落ちる髪の毛をいう
高野ムツオ選
パンチみな躱(かわ)されてゐる汗みどろ 西村棗(なつめ)
「てゐる」が気になった 悠長 「ゐる」は状態を表す
動きのある助動詞を使って欲しかった 読み返していたら
スローモーションの動きが見えてきて悪くはない 西村
スポーツの「汗」は季語として通じるか❓ 星野
通じます 西村 弱くなる 堀田
この俳句は無季俳句としてとった 星野
■NHK短歌 第26回全国短歌大会②
選者:俵万智 黒瀬珂瀾 大森静佳 MC:芳賀健太郎
俵万智選
元の色を復元しつつ見る絵巻終わりしことは終わりしことなり
高原晴子
内山晶太選
わたしだけ死ななかったらどうしよう 渋谷 こんなに光りだらけで
芋高舞
野口あや子選
靴を買う 白は汚れが目立つから目立つ汚れを日々ごと許す
森井恵
小島なお選
ヘッドセットを静かに外し苦情処理係の李さんは草原を往(ゆ)く
高橋泰源(たいげん)
穂村弘選
イブ役のかじりしリンゴ はねた後の舞台の隅に残されてあり
兼松正直
(短歌は物言わぬものが雄弁に語るときがある)
歌人にとって選歌とは?
選者は第一の読者 選歌でできた掲載欄は作者と選者の共同制作
歌人として自分の短歌観を試されている
自分もひとつの作品を一緒に作っているという気持ちが大事
・ことばのバトン
先割れのスプーンで刺せばキュンと鳴る
八塚慎一郎 詩人 ライトハイク協会理事
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切ない恋がつぶれる悲鳴
林家たい平 落語家 ライトハイク協会理事
道に迷ったら
そこが始まり
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運動会の本番
電池が切れた
べんとう一番
心の中と頭の中を検索する時間が
僕は子どもたちにとって貴重な時間だと思うんです
新しい言葉に出会う
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