2025年6月6日金曜日

ルドン&花守会優秀句&「軽鳬(かるかも)の子」&べらぼう狂歌

刃の下の人差し指のアカマツリ

夏の日や解読できぬSpam来し

松茂へようこそ飛来コアジサシ

コアジサシ雄から雌へ渡す餌

夏草やすくすく今日も伸びやかに

 

■日曜美術館より

オディオン・ルドン(18401916)

子どものとき、私はくらがりが好きでした。

厚いカーテンの下や、家の暗い片すみや

いろいろな遊びをする部屋などに身を潜ませると

不思議な深い喜びを味わったことを覚えています。

そして外に出、野原へ行くと空が私に対して

なんという幻惑的な力をふるったことでしょう。

「芸術家の打ち明け話」より

 

何ものも黒を汚すことはできない。

黒は目を喜ばせないし いかなる官能も呼びおこさない

しかしそれは パレットやプリズムの美しい色彩よりも

はるかに優れた精神の代理人なのである。

「私自身に」より

 

■夏井いつき俳句チャンネル

【花守会】自己紹介で一句!優秀句は?

桜あふれて名前にも瀬音にも   桜井教人

葉桜や吐きいってもう吸うしかない   ほづみ天鈴

春のみづ安堵の色となれるやう   叶安

花びらを受け座布団を受けとって   みかり

クレープの蜂蜜ひかる麦の秋   麦野光

口数のすくなきひとのため菜飯   川又夕

ダンボールの車にねこの日なたぼこ   若狭早

人見知りなので香らぬフリージア   香雪蘭

 

■夏井いつきのおウチde俳句

一分季語ウンチク「軽鳬(かるがも)の子」

軽鳬の子とこの4音で読みます

(かも)の字も難しい字 普段あまり見かけない字になっています

似た季語として「鴨の子」も別の季語として存在しています

鴨の子と軽鳬 この品種として軽鳬の方が独立して

こっちの季語になっているわけです 鴨の子と軽鳬の子を

見た目で比較した時に軽鳬の子の方が若干黄色がかっている

というところに特徴があるそうです 

勿論日本で見られる鴨の種類としては軽鳬が多いので

軽鳬の子=鴨の子 みたいなところはあるんだけど

この「軽鳬の子」とした時の音の響きの違い

そんなものを意識してみると「鴨の子」とは違った味わいが

出せるのかもしれないですね

 

■べらぼう~蔦重永華乃夢咄~蝦夷桜上野屁音

狂歌読み蔦の兄さん儲かればわっちの身請けも近づきんす

 

誰が袖のからまる蔦や商ひの伸びる葉末に黄金花咲く

 

飯粒の二つ付きたるへらならんベラ棒立ちでなすすべも無し

 

わすれんとかねて祈りし紙入れのなどさらさらに人の恋しき

 

たった今わかれてきたの里ちかく目にちらつける朝顔の花

 

み心につゆもたがはず正直におそばを去らず長きよゝまで

 

今日出んと(京伝と)女にもてぬと焦りける人の褌(ふんどし)ちょいと拝借

 

四方の赤酔った目利きが品定め岡目八目囲碁に謝れ

 

気散じと(喜三二と)名乗らばまずは根詰めろ詰めるも散らすも吉原の閨(ねや)

 

七へ八へへをこき井出の山吹のみのひとつだに出ぬぞきよけれ

 

芋を食ひ屁をひるならぬ夜の旅雲間の月をすかしてぞ見る

 

芋の腹こき出でてみれば大筒の響きにまがふ屁い()の勢ひ

 

私感

今までずっと拝見してきて最高の回でした。

ストーリー的にも表現手法も…。しかし…。

口籠っている台詞が今回も多かったような気がします。

もう少し明確に台詞は口にして欲しく思います。

聞き取り不能な台詞が多すぎると、正確に物語が把握できません。

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