2025年6月18日水曜日

あの本、読みました?鳥の言葉と言葉の本

米を売るアジア投資家井水増す

日産の資金調達走り梅雨

青芝を仲間と住まう白たぬき

白たぬき親子で走る夏の芝

神領をジンジョウユリの開花せり

 

■あの本、読みました?鳥の言葉がわかる!これまでの常識を覆す【言葉の本】

鈴木俊貴 野矢茂樹 鈴木結生(ゆうい) 鈴木保奈美 角谷暁子 林祐輔P

 

鈴木

これは二つの単語からなる二語文

言葉が操るのは人間だけだはなかった

僕たちには鳥の言葉を理解する力はある

鳥側にも言葉を理解する能力はある

 

野矢

8年前の本が再び注目

理想と思える教科書を作ってみよう

影響力のある方に読んでもらいたい

文部科学省の役人ですね

 

偉人たちの言葉の数々が登場

 

「ヒヒヒ」と鳴いたのはシジュウカラ。

この声がきっかけとなって、コガラもヤマガラも

ハイタカの攻撃を避けることができたのだ!

「鳥たちは餌の場所も天敵の来襲も、

鳴き声で伝えあっているのかもしれない!」

僕はものすごい世界に気づいてしまったようである。

「僕には鳥の言葉がわかる」の一文 鈴木俊貴著/小学館

 

発売から3ヶ月で10万部の大ヒット

シジュウカラ語を聞いてみよう

「鷹が来た時の鳴き声」鷹には聞こえ辛い78キロヘルツ

「蛇を見つけた時の鳴き声」

シジュウカラは文章を作ることができる

 

僕が森で見てきたことと違いすぎる。学者たちはみんな

どうかしちゃったのじゃないだろうか?とにかく、他の文献も探っていく。

一体いつから人間は、❝動物はしゃべらない❞と決めつけてきたのだろうか❓

その答えは、アリストテレス(紀元前三八四~三二二年、古代ギリシャ)

著した「政治学という本にあった。アリストテレスといえば紀元前の

有名な哲学者であるが、彼はその本の中で「動物の鳴き声は快か不快かを

表すにすぎず、人間の言葉のように意味を持つものではない」

と主張していたのである

「僕には鳥の言葉がわかる」の一文 鈴木俊貴著/小学館

 

これまでの常識「動物はしゃべらない」

僕が激怒した。完全に判断を誤った。太宰の作品を模している。

多くの人に読んでもらうための本作りの工夫

鳥と人間が会話できる未来

 

これまでの常識が覆る言葉の本「大人のための国語ゼミ」

8年前の本が再び注目を浴びる理由

 

ここで私が強調しているのは、なんらかの言語能力や技術ではなく、

「相手のことを考える」という、ただその一点である。

でも、それは「国語力」とは違うだろう、と言いたくなる人も

いるかもしれない。それはその通り。だが、相手のことを考え

分かってもらえるような言葉に言い換えたり説明を補ったりする力は、

国語力である。それゆえ相手のことを考えて分かってもらおうと

することが、国語力を鍛えることになる。

「増補版大人のための国語ゼミ」の一文

野矢茂樹著/筑摩書房

 

「国語力」を鍛えるためには 愛に他ならない

「国語ゼミ」の問題にチャレンジ

 

「新版論理トレーニング哲学教科書シリーズ」野矢茂樹著/産業図書株式会社

文章問題を通して「倫理とは何か」を学ぶ1

「国語ゼミ」を執筆した理由

 

これまでの常識が覆る❝言葉❞の本

今年の芥川賞受賞作「ゲーテはすべてを言った」

鈴木結生(ゆうい)

大学院の研究テーマはシェイクスピア

どんな幼少期を?父親がプロテスタント教会の牧師 家にたくさん本があった

聖書をひたすら読んでいた 聖書にまつわる世界文学の本を読むようになった

「ダンテの神曲」(小学6年生)

 

「ドイツ人はね」とヨハン言った。「名言を引用するとき、

それが唯の言った言葉か分からなかったり、実は自分が思い付いたと

分かっている時でも、とりあえず「ゲーテ曰く」とつけ加えておくんだ。

何故なら、『ゲーテはすべてを言った』から」

「ゲーテはすべてを言った」の一文 鈴木結生著/朝日新聞出版

 

ドイツ人は「ゲーテ曰く」と付け加える?

出典や起源が気になるタイプ?2001年生まれ 

Wikipedia世代は素直に受け取らない すぐググって確かめる

名言マニア

 

作中に登場する❝偉人達の名言❞

「愛はすべてを混淆せず、毅然となす」ゲーテ

「神は細部の宿る」ヴァールブルク

「私はあなたの言うことに反対だが、

あなたがそれをいう権利を命をかけて守る」ヴォルテール

「何度も疲れる嘘はもはや真実である」レーニン

「愛の反対は無関心」マザー・テレサ

「我思う故に我あり」デカント

 

「最大の復讐は忘れ去ることである」保奈美さんがよく使う名言

 

執筆のきっかけとなった名言にまつわる思い出

 

名言とはまさしく有名な偉人による有名な言葉のことだが、

実際には無記名性と無個性がその条件となっている、

ということになるかな。

あるいはコンテクストを剝ぎ取られて、だからこそ、あらゆる

コンテクストに適用できる使い勝手の良い言葉。

でも、俺はそれでいいんだと思う。勘違いこそ、

単なる言葉を明言化する、ともいえます。

今の時代、小説の一文や俳句や政治家のスピーチや流行語が

名言となりうるためには、人々の神話力が快復せねば!」

「ゲーテはすべてを言った」の一文 鈴木結生著/朝日新聞出版

 

ネット時代の名言との上手な付き合い方
今の時代名眼が生まれにくい時代だと思う 鈴木

いい加減だったからこそ普遍性を持って

芸術の世界では使い続けられているのではないか

言葉の意味していることを重要視するようになっている

読書は「実体験」になる 読み込み理解することで経験を超えられる

愛情をもって向き合えたなら経験以上のものが得られる

鈴木結生が鈴木保奈美にオススメする「言葉の本」

「横しぐれ」丸谷才一著/講談社文芸文庫

横しぐれという言葉からある男を追跡しているうちに

父の、家族の、私の思いがけない過去が現れてくる物語

(選ぶ言葉が美しい、

いつまでもこの人の文章の中で過ごしていたいと思わせる) 

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