五月雨(さみだれ)をひたぶる心より強く
梅雨寒しテロ輸出するパキスタン
夏の空覆い尽くせり暗き雲
走り梅雨元に戻らぬクレジット
梅雨曇胃薬処方二年越し
■知恵泉 歴史の暗部「室町の無頼たち」が今よみがえる!
垣根涼介「室町無頼」新潮文庫 2023年「極楽征夷大将軍」直木賞受賞
星野佳路 清水克行
現代が室町時代に似ているという人がいる
先が見えないという感覚❝社会が大きく変わっている❞という
地殻変動は感じている
時代の相似性 全体主義的な方向性が社会の枠組みの中にない
個がばらばらに動き始めている時代
蓮田兵衛
日本的な暮らしの原点 1日3食食べるようになる 畳の上の生活の普及
庶民は連歌を楽しむようになる 土一揆(つちいっき)の時代
室町時代は土一揆がたびたび起きていた 土民(どみん)の土
地方の民・農民 貨幣経済が発達⇨借金で苦しむようになる
金貸しから金利50%以上で借りていた
農民たちが高利貸を襲撃 証文を焼いたり質草を取り返した
寛正の土一揆 寛正3年(1462) 蓮田兵衛の名が出る 牢人(ろうにん)
牢人:主家を去り封録を失った武士 首謀者は武士階級
寛正の土一揆を起こした原因の一つが火山噴火
長録・寛正の飢饉(1459~1461)
四条橋から川の上流を見ると無数の死体に流れがせき止められ
例えようのない腐臭がしていた 「碧山日録」より
人民相食む 牢人の力を加える
土一揆は高利貸し対農民
一揆をを率いているのは自分たちと同じ牢人者
牢人たちが合流 土一揆の方向性に変化が…
お金や食べ物をためていそうなところから略奪
室町幕府 8代将軍 足利義政
兵衛は先を読んでいた…大名に使える下級武士を勧誘
大名の家臣たちも土一揆に参加
様々な身分や立場の人々がそれぞれ自分の意思で
土一揆に加わっていく 身分を超えた❝大衆による大反乱❞
スタグフレーション:不景気で失業率が高いが物価が上昇する状態
土倉(つちくら・どそう)室町時代の金融業者
有徳思想があったそこには徳政があった
中世社会の基本は荘園制
蓮田兵衛ト云牢人は地下人(村人・農民)也
チェ・ゲバラ アルゼンチン出身の革命家 キューバ革命で活躍した
星野佳路の知恵
自分が誰に対してどんな価値を提供したか
寛正の土一揆 下級武士たちが土一揆に加わっていた
多賀高忠 強敵ライバル現れる 北近江の守護大名 京極家の家臣
幕府側に多賀高忠がついた事で形勢が変わる
蛇の道は蛇対策 土一揆の戦い方に精通 潜入して情報収集
骨皮道賢といって目付として多賀豊後守(たがぶんごのかみ)が
所司代のとき奔走していた その手のものが京の中や山城周辺に多かった
「応仁別記」より
率いた部下は300人あまり伏見稲荷をねぐらとしていた
「碧山日録」より
骨皮道賢は無法者たちの手口を知り尽くしているので目付とした
毒をもって毒を制す 高忠の常套手段 実力重視
寛正の土一揆は3回繰り返された
最後の戦いで兵衛は京都の主要な玄関口「七口」へ一揆を向かわせた
守護大名も参戦 七口を閉鎖 兵糧攻め 土一揆から人々が離脱
土一揆に加わった者は厳しく処罰
兵衛は捉えられ殺された
大名の家来が土一揆に参加 無頼者が土一揆を鎮圧
下剋上の時代へ
❝イエスマン❞では自主的に動く人間には適わない
検非違使(けびいし):平安京の治安警察
放免 目明し(めあかし) 有職故実(ゆうそくこじつ)
❝名奉行❞と言えば多賀高忠
マキャベリスト:権謀術数主義 目的のためには手段を選ばないやり方
ニッコロ・マキャベリと言えば…。後藤田正晴氏が浮かぶのは私だけ…❓
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