2020年6月3日水曜日

俳句さく咲く!より

夏の鬱 デッドクロスの 現れる
(東京タワー)夏の塔 数字の創る 安定感
ウイルスが タンパク質と 知った夏
土手に咲く 一輪の花 夏の風
コロナワクチン 株価に効果 夏祭

俳句さく咲く!より 
櫂未知子先生が教えてくださった言葉を記しておきます。

上五に「に」を入れると
場所の説明になったり
理屈や説明になってしまう。

腹を見せ 眠る猫の子 敵知らず   田中要次
(動詞が多すぎる。動詞はなるべく減らす。)

池覗き 近づく鯉に 水温む   塚地武雅
(動詞が多い。鯉は池にしかいないので要らない。)
ゆっくりと 近づく鯉や 水温む

南風吹く カレーライスに 海と陸   櫂未知子
(南風と表記してみなみと読む。夏の季語。)

季語を複数入れると視点が定まらない。目移りする。
なので、季語は一つにする。

ガラス吹き 風鈴よりも 丸い顔   いとうまい子
(季語として成立していない。)

飴色に 玉葱炒む 日中かな   櫻井紗季
(料理すると季節感が薄まる。玉葱だけを描けば良かった。)

注意!枝豆は秋の季語。ビールは夏の季語。

竿上げて 頭上超えゆく 鰹かな   櫻井紗季
(主語が漁師から鰹へと変わっている。)
たかだかと 頭上超えゆく 鰹かな

櫂未知子先生!1年間宜しくです!
一昨年は全く解らないままの1年でした。
今年はちょっと解るようになりました。
ついて行きたいと思っています。

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