2020年6月27日土曜日

プレバト歴代俳句ベスト50

暗くなる 明るさと会う 夏の朝
(一遍聖絵)群集の 中の孤独や 梅雨の闇 
雪舟や 鬱勃(うつぼつ)と添い 描き切る
雪舟の 枯淡の境地よ なきままに
迫力と 落ち着きを持ち 花菖蒲

プレバト纏め 2020625
夏井先生が厳選 歴代俳句ベスト50
番組開始から8年 1719句の頂点決定!

天 花震ふ富士山火山性微動   東国原英夫
地 銀盤の弧の凍りゆく明けの星   梅沢富美男
人 エルメスの騎士像翳りゆき驟雨   村上健志
人 マンモスの滅んだ理由ソーダ水   藤本敏史
人 右肩に枯野の冷気7号車   皆藤愛子

秀逸句
庖丁始都心は計画運休   横尾渉
雪原や星を指す大樹の骸   千賀健永
もてなしの豆腐ぶら下げ風の盆   柴田理恵
野良犬の吠える沼尻花筏   東国原英夫
凍蠅よ生産性の我にあるや   東国原英夫
まるでシンバル移り来し街余寒   東国原英夫
テーブルに君の丸みのマスクかな   村上健志
行間に次頁の影夕立晴   村上健志
羊群の最後はすすき持つ少年   藤本敏史
セイウチの麻酔の効き目夏の空   藤本敏史
旱星ラジオは余震しらせおり   梅沢富美男
廃村のポストに小鳥来て夜明け   梅沢富美男
道化師のギャロップのごと牧開   鈴木光
万緑に提げて遺品の紙袋   春風亭昇吉
連覇のさきぶれ沸き立つ初電車   中田喜子

優秀句
花粉来て獺の祭りのごとちり紙   梅沢富美男
水やりはシジミ蝶起こさぬように   梅沢富美男
鯉やはらか喜雨に水輪の十重二十重   梅沢富美男
花束の出来る工程春深し   梅沢富美男
紅葉ふるコントラバスを弾くはやさ   石田明
喧騒の溽暑走り抜け潮騒   石田明
あじさいや三日続けて昼は蕎麦   武田鉄矢
色変えぬ松や渋沢栄一像   立川志らく
紅葉燃ゆ石見銀山処刑場   東国原英夫
春深し象舎の壁の罅長く   東国原英夫
信号の点滅は稲妻への合図   東国原英夫
DK八重桜まで徒歩二分   藤本敏史
給茶機の上の軋めく扇風機   村上健志
サイフォンに潰れる炎花の雨   村上健志
抜型を重ねて仕事納めかな   村上健志
観覧車の列に春ショールの教師   村上健志
許されて寺の笹切る星祭   横尾渉
籐椅子の脚もとにある水平線   横尾渉
ひまわりや廃線沿いのラーメン屋   横尾渉
黒き地の正体は海揚花火   千賀健永
光束ねるごと日焼子ら走る   中田喜子
「とき」発車旅憂わしき花追風   中田喜子
出席の葉書投函秋日和   千原ジュニア
ヘビメタの担ぐギターと破魔矢かな   千原ジュニア
向日葵の波に逆らひ兄逝きぬ   筒井真理子
6の次7の菜の花漕ぐペダル   藤井隆
山笑う赤ちゃん象に哺乳瓶   松岡充
吊り革の師走遠心力に耐へ   ミッツ・マングローブ
町会長犬を預かる盆踊り   三遊亭円楽
手袋を外して撫でる猫の喉   北山宏光

逸材
職質をするもされるも着膨れて   的場浩司
雑煮の香雨の銀座の生中継   鈴木亮平

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