さめざめと 背を震わせて 髪洗ふ
西芳寺 冷気漂い 苔茂る
手を染めて 瓶(かめ)覗き色 五月晴
父の日や 愛知らずして 育った子
プレバト纏め 2020年6月11日
100円ショップで一句
富美男のお手本
梅沢富美男
シンクの西日 カップ焼きそばの 「ボコン」
⇩(体験談の俳句。不要な言葉が入っている。
季語の「西日」の比重が沈んでいる。
季語は際立たせなくてはならない。)
湯捨つれば 西日のシンク 鳴る「ボコン」
1位 山之内すず
風薫る 初のマニキュアは 百円
⇩(「風薫る」と「初」が響き合っている。
「風薫る」と「マニキュア」は色彩的にも引き立っている。
兼題をしっかり押さえている。
持ち味を生かすため、添削はなし。)
(初めての マニキュア百円 風薫る とも書き換えることも出来る。)
2位 加藤諒
この店も この町の景 風薫る
(季語をキーワードに読者の体験から救い出されていく句。
上手な人ならではの句。
どんな季語でも入る。
風光る(春) 雲の峰(夏) 天高し(秋)など…。)
3位 武田真治
夕立を 逃れ百均 相傘へ
⇩(長い時間の表現は俳句には向かない。
俳句も筋トレをすべき。)
百均の 傘は夕立(ゆだち)の 相合傘
4位 松原智恵子
目に楽し ここは大人の 夜店かな
⇩(楽しい、悲しい、嬉しいなどは使わないのが俳句の定石。
季語を比喩にしたことで弱まる。)
百均は 大人の夜店 目に楽し
5位 ゆりやんレトリィバァ
百円商店 店主が出づる 冷麦と
⇩(作りが乱暴過ぎたのでは…?)
昼は冷麦か 店主の もぐもぐ来(く)
今週は兼題のせいなのでしょうか?
それぞれの力量が発揮できていなかったような…。
加藤諒さんはやはり、俳句さく咲く!で
鍛えられただけのことはありますね。
安定しておられるような…。
NHK俳句の受け皿として、降板された出演者は
この番組で作句を発表して欲しいような…。
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