2020年6月13日土曜日

100円ショップで一句

方向を 違えた努力 氷水
さめざめと 背を震わせて 髪洗ふ
西芳寺 冷気漂い 苔茂る
手を染めて 瓶(かめ)覗き色 五月晴
父の日や 愛知らずして 育った子

プレバト纏め 2020611

100円ショップで一句

富美男のお手本
梅沢富美男
シンクの西日 カップ焼きそばの 「ボコン」
(体験談の俳句。不要な言葉が入っている。
  季語の「西日」の比重が沈んでいる。
 季語は際立たせなくてはならない。)
湯捨つれば 西日のシンク 鳴る「ボコン」

1位 山之内すず
風薫る 初のマニキュアは 百円
(「風薫る」と「初」が響き合っている。
  「風薫る」と「マニキュア」は色彩的にも引き立っている。
  兼題をしっかり押さえている。
  持ち味を生かすため、添削はなし。)
(初めての マニキュア百円 風薫る とも書き換えることも出来る。)

2位 加藤諒
この店も この町の景 風薫る
(季語をキーワードに読者の体験から救い出されていく句。
 上手な人ならではの句。
 どんな季語でも入る。
 風光る() 雲の峰() 天高し()など…。)

3位 武田真治
夕立を 逃れ百均 相傘へ
(長い時間の表現は俳句には向かない。
  俳句も筋トレをすべき。)
百均の 傘は夕立(ゆだち)の 相合傘

4位 松原智恵子
目に楽し ここは大人の 夜店かな
(楽しい、悲しい、嬉しいなどは使わないのが俳句の定石。
  季語を比喩にしたことで弱まる。)
百均は 大人の夜店 目に楽し

5位 ゆりやんレトリィバァ
百円商店 店主が出づる 冷麦と
(作りが乱暴過ぎたのでは…?)
昼は冷麦か 店主の もぐもぐ来()

今週は兼題のせいなのでしょうか?
それぞれの力量が発揮できていなかったような…。
加藤諒さんはやはり、俳句さく咲く!で
鍛えられただけのことはありますね。
安定しておられるような…。
NHK俳句の受け皿として、降板された出演者は
この番組で作句を発表して欲しいような…。

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