2019年2月9日土曜日

梅と公衆電話で一句

盲猫を ぎゅっと抱きしめ 春を行く
鍛錬が 安定を生み 春に舞う
食べ過ぎぞ 策をあぐねん 浅き春
志 貰いたる帰路 木の芽買い
判決は 忖度されず 寒明ける

プレバト纏め 201927
梅と公衆電話で一句

永世名人への道
藤本敏史
村営バス 逃して不意に 探梅行
(探梅行とは早咲きの梅を求めての山に出かけること。
村営バス 逃しひとりの 探梅行 (4音で自分らしさや状況が書ける。)
村営バス 逃してくてく 探梅行

特待生昇格試験
中田喜子
梅東風や 受話器の底に 母国あり
(意思のある言葉の選択。梅東風は春に吹く東の風。)

1位 馬場典子
大槌の 風の電話や 梅一輪

2位 武井壮
先陣の 交わるごとき 梅二色
(梅の花の遅速を「先陣」と言う比喩で表現。映像を鮮明に。)
先陣のごと 白梅追い 紅梅

3位 三山ひろし
10円の 望郷流す 春の雷
↓(季語が持つ意味。春の雷とはかすかに鳴って止む雷)
10円の望郷 春の雷激し
10円の望郷 受話器置く 春雷

4位 熊谷真美
母想う 受話器の先の 梅の花
↓(想うは要注意!心情や場所に置き換える。)
母よ母よ(心情) 受話器の先の 梅の花
望郷や(場所) 受話器の先の 梅の花

5位 丘みどり
梅の香を 漂流電話で 天(そら)の母
漂流電話 あらば母へと 梅の香を

来週のお題は「東京から見る富士山」

やはり俳句には詩心が要ったのですね。
風景をそのまま詠むのに詩心は
不要とばかり思っていました。
ポエム女子とか男子とか嘲笑しておられましたから…。
私は心を詠みたいんですよね。

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