2021年7月1日木曜日

老い

人生を「たび」と読ませて梅雨の晴
夏至の雨等身大で生きていく
花あやめ蜜を恐れて余白とす
竹の花永遠など望む理由など
ゆったりと編笠山の苔茂る

100分de名著 より
シモーヌ・ド・ボーヴォワール(1908~1986)著
「老い」(62歳の作品)

老いは不意打ちである!

「人は女に生まれるのではない、女になるのだ。」
第二の性(41歳の作品) より

老いは文明のスキャンダル(言語道断の事実)
スキャンダルとは
醜聞(よくない噂)恥部(恥ずかしい部分)。

老いは個人の問題ではなく文明の問題

自己差別
差別の中で一番きつい
自分で自分を受け入れられない状況

老いの醜さをユヴェナリス以上に荒々しく叙述したものはなかった ユヴェナリス
若者たちは老人が嫌いである カエキリウス
老人は若い者の嘲笑の対象である ルキアノス

若さこそが価値!と刷り込まれている。

老いはNegativeなものとして語られ
自分の老いを受け入れられなくなる。
男性の立場からすれば、女性の境涯は
色情の対象(俺様をムラムラさせてなんぼ。)
である事なので、年を取って醜くなる時、
彼女は社会の中に割り当てられた場所を失うのである。

ストライクゾーンの名著が紹介されました!
今月は勉強させて貰います。

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