2021年5月11日火曜日

兼題「罌粟(けし)の花」

夏の山季節外れの雪纏う
傲慢に生きたクールベ夏の海
雪岱は唯一無二のアール・デコ
雪岱調粋でモダンで今もなお
夏の傘余白に込めた想いあり

NHK俳句 兼題「罌粟(けし)の花」

かほの上半分が見るポピーの野   鴇田智哉

まだ18時(ろくじ)だと夏の空輝けり   加藤諒
空蝉(うつせみ)やわれの背中の空の青   岸本葉子

今回のお気に入り

風音の傷み始めて芥子畑 東京都世田谷区 田中冬生
手を打って罌粟の花びらみな散らす 山梨県甲府市 村田一広
虞美人草なんだか得したような 京都府京都市 武本保彦

「句のひとみ」になって読む 切り替わる「句のひとみ」
渡り鳥みるみるわれの小さくなり   上田五千石

チューリップ喜びだけを持ってゐる   細見綾子
A チューリップその花は喜びだけを持ってゐる
B チューリップ私は喜びだけを持ってゐる
2つの解釈が成り立ちます。
視点を変えてみるといろんな読み方ができます。

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