春の雷ステイホームの電気代
寝る前に開けるカーテン春の星
春寒し金も時間もなかりけり
知るほどに心離れて行く日永
不安増すコロナ情報花曇
NHK俳句
強さうな鳩がをりけり梅見茶屋 小野あらた
選者 小野實先生の好きな一句
煎餅の粗目(ざらめ)眩しき湯冷めかな
(濁音が味わいを醸し出している。)
細部執着派と小澤實先生は命名。
兼題「梅見」(花見と対比させたいお題。)
春獄も佐内も愛でし梅見せむ 福井県福井市 漆崎惣章
(松平春嶽、橋本佐内を入れることで地名を明かしている。)
たすきがけ良く似合うなり梅見茶屋 東京都北区 伊藤秀雄
みずうみに青空滲むる梅見かな 福島県鏡石町 斎藤秀雄
小野あらた 食べ物句
弁当の醬油の余る小春かな
曲がる場所それぞれ違ふ白子干
テーブルに散りをりかき氷
水筒の暗き麦茶を流しけり
秋冷やチーズに皮膚のやうなもの
蜜柑のすぢ爪の間に乾きけり
「現代の若い世代の居場所のなさ、生きづらさを捉えている。
見ることにより新しいものが生まれてきます。
目の前のものをしっかり見ている。」と、小澤實先生。
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