2021年2月23日火曜日

兼題「下萌」

アカショゥビンに見ゆる一村春北斗
五線譜に春の言祝ぎ(ことほぎ)溢れをり
流されるだけの人生春霖雨
朧夜や愛知らぬまま歳重ね
冴返る満足できず耐えられず

NHK俳句 より
萌え出づるものの匂ひや漱(くちそそ)ぐ   西村和子

兼題「下萌」
萌え出づるものが出てくる半月ぐらいの現象。
草青む・土手青むとなると多くの人が気づく。その直前。

今回のお気に入り
下萌や和菓子に透ける浅緑 徳島県鳴門市 田渕明
草萌や瓦礫ばかりと思ひしに 神奈川県小田原市 天野信敏
放牧の杭打ちの音草萌ゆる 埼玉県越谷市 大西順子

ようこそ句会へ ひとり吟行のすすめ
手びさしに軽飛行機を春の風   岸本葉子
オートバイのゆっくり曲がる春の昼   岸本葉子

春朝やコーンフレークふやかしぬ   やくみつる
春めきてスキーショップの赤き札   やくみつる

遠目にも今朝十あまり藪椿   西村和子
吹き出しのかたち軽やか春の雲   西村和子

徳島の人が詠んだ俳句がまた選ばれていました。
来期は私も投稿してみようかな?
なんて画策中!

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