電線で挙動不審の鳥や春
鶏が子犬背負いて春の庭
鶏とたわむる子犬春浅し
なんとなく背中に視線春の月
NHK俳句 より
ひかりのように解ける数式春一番 対馬康子
兼題「春一番」
影と明るさ、不安と希望を秘めた季語
春一番紅鶴の脚揃ひけり 武井壮
とりあえず春一番は塁にでろ 五味太郎
今週のお気に入り
春一番少女の瞳おいてゆく 愛媛県新居浜市 真田孝夫
時の気の道乱れゆく春一番 東京都江東区 五十里順三
春一番予測違わぬ反抗期 埼玉県川越市 岩澤雄高
対馬康子先生のお好きな句
春風はけものの腹のあたたかさ 五味太郎
(不安感の中の温かさ)
五味太郎さんにとって絵本は絵と文章が
同時進行している表現だったそうです。
音がする!香りがする!空気感がある!
絵と言葉の多様性を理想としているのが絵本…。
スペシャルにならない、分化していない表現が絵本…。
絵本は個性が全てに感じられたそうです。
五味太郎氏は絵本作家でいらっしゃいますが、
「俳句はいかが」と言う本も出版されています。
一部が番組内で映し出されていました。
吾が妻にスープ半分毒半分
絡みたる言葉を梳いてシャワーかな
空き罐(かん)に言葉のかけらを入れて蹴る
俳句プラスアルファ より
象が居てのそりのそりとお伽する
中庸の鰐は寡黙の皮を着て
振りむけばおくれてきたるゴリラかな
春風はけものの腹のあたたかさ
最高に魅力的…。
春風はけものの腹のあたたかさ
最高に魅力的…。
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