2021年9月4日土曜日

実家の柱で一句

秋草や開かぬままに項垂れん
きりぎりすインフラ投資追加かな
しけ寒や見上げればまた傘忘れ
鳥威し(とりおどし)写楽を誹謗する歌麿
渭水苑若き名人初防衛

プレバト纏め 2021年9月2日
実家の柱で一句

永世名人東国原のお手本
東国原英夫
秋暑し柱は饐えた父の匂い
(時候の季語「秋暑し」を主役に立てている。
 生々しい実感。断定して詩を発生させた。)

永世名人への道
村上建志
車庫入れの誘導は父秋日和
(季語が印象に残らない。秋夕焼だったら?)

特待生昇格試験
横尾渉
父からの返球身に入む黄昏
添削(「身に入む」秋の冷気や物寂しさが
   身に深く滲みるように感じること。
   助詞「から」は不要。)
返球の身に入む黄昏の父

1位 貴島明日香
秋の日に母の枕香(まくらが)薄れゆく
添削(薄れゆくは時間経過。「には」散文的。)
秋の日母の枕香うすれゆく

2位 濱家隆一
明日急かし日めくり揺らす秋の初風
添削(「秋の初風」は秋の到来を思わせる風。
   「明日急かし」は詠む人へ残すべき感想。)
日めくりを揺らして秋の初風

3位 和田アキ子
今年酒我が膝さする小さき母
添削(「今年酒」とは今秋に取れた米で醸造した酒のこと。
   クローズアップする手法。)
吾の膝をさする母の手今年酒

4位 山内健司
盆休み久々の足の指の敵
添削(ぼろかすに言われていましたが、
   目の付け所は良かったのではないでしょうか?)
また指をぶつける柱盆の家

5位 村上佳菜子
疲れたなあ追い込む季節冬隣
添削(冬隣は間近に迫った晩秋の気配。
   具体性を盛り込んでいないのは致命的。最悪句。)
練習終えスケートシーズンは間近

次回は秋のタイトル戦「金秋戦」予選 お題
Aブロック スポーツの秋
Bブロック 食欲の秋
Cブロック 読書の秋

岩永徹也さん・春風亭昇吉さん・三遊亭円楽さん・
向井慧さん・森口瑤子さん 期待しています!

0 件のコメント:

コメントを投稿