2021年9月30日木曜日

おしあなと富士の初雪

秋の宙旨みとならん不純物
人工の水の不味さよ秋の声
父と子よ膝で石榴が割れるのか?
流れ星虐めを好きな人のをり
白き菊シャネルに今も寄り添わん

一分季語ウンチク 「おしあな」
これは「風」を意味する季語
主に日本、長崎県で使われている
古い呼び方になるそうです。
この「おし」には「反対」とか「押し返す」
というような意味がありまして
もともと「あなじ」という季語があります。
これ、冬の北西の風になるんですけども
それを反対から押し返す風ということで
「おしあな」は南東から吹く風となっています。
海難事故などもおこすような強い風のようです。

一分季語ウンチク 「富士の初雪」
日本一の山、富士山の雪をあつかった
秋の季語になります。
富士山は夏でも雪が降るのですが
では「初雪」ってどういう意味なの?と考えた時に
2つ実はこの季語には解釈があります。
1つは富士の測候所 気象観測所から見上げて
富士の山頂に雪が積もっている
冠雪しているなぁ、というのが1つ目。
そして2つ目はやや流動的な「初雪」です。
その日が富士の中で一番平均気温が高かった日だなぁ
というのを過ぎてから、ああ雪が降りました
暑さを過ぎた、これが富士の初雪ですって思った
それが富士の初雪なのだそうです。
ですが、その後さらにまた暑い日がきたりすると
先日のあれは富士の初雪ではありませんでしたね
そこの暑い日を超えてさらにこの次が
富士の初雪ですと気温によっては条件が
移り変わってゆくものだそうです。
分かりにくいですね。

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