2021年3月3日水曜日

俳句王国が行く 最終回

風強し土手で踏ん張るつくしんぼ
隅っこでゆらゆら揺れて鼓草(つづみぐさ)
春光や全てのものに輝きが
菫咲く陽と水求め生き生きと
土手の陽や寝そべる人の下で春

俳句王国が行く 最終回 香川県さぬき市

燃える燃える豊島(てしま)の石よ二月尽 松本明子 ◎
息許されぬ二月の石を抉(えぐ)る熱 豊田エリー

どんじょじる混ぜ早春のかとばかな 三枝みずほ
蓮色にほぐるる春のどんじょの身 俳句仮面 ◎

しゅらしゅしゅと讃岐団扇の竹を削ぐ 夏井いつき

春の灯のともる舞台の声立ちぬ 豊田エリー
遠ざかる第三コーナー夏の影 高松市 尾崎豪
痺れるまで手を振っている春の川 三枝みずほ
亡き父の母校へ我が子進む春 松本明子 準優勝
中卒の浅利が潮を吹き黙る 田口浩 優勝
死んでゐるとしか思えぬ挿木F 俳句仮面

田口浩さんの俳句は心から拍手を送りました。
素晴らしかった…。

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